2016/3/27 佐倉朝日健康マラソン(フル) inserted by FC2 system




佐倉朝日健康マラソン
 3回目の佐倉。 一昨年は出ていないので、走ったのは3年前と昨年だ。 3年間は忘れもしない後半大失速のレース。 当時はまだサブ3.5に到達していなかった。 ハーフ通過1時間39分と、サブ3.5にタイムで大きく貯金をつくりながら、後半失速し、特にラストの坂が上がれなくて、あと6秒のところでサブ3.5を逃した。 昨年は、korunさん、Umerunさんと走ったのだが、やはり消化不良のレース。 当時の自己ベストは3時間10分30秒だったが、なぜか3時間26分も掛かってしまった。 という訳で、あまり佐倉にいい思い出は無い。 正直、このコースに苦手意識を持っていた。 なぜだろうか。 それほど累積標高差は多くないものの、前半5qまでは坂があり、下りもきついので意外に消耗する。 それに、草ぶえの丘の登り下りも、それなりに足を使う。 あとは風。 田んぼの中の、何も遮るものの無いコースは、風に吹かれると大変だ。 もう一つ困ったことが路面。 ラストの38q付近に未舗装道路がある。 それ以外も、舗装の質が悪い区間が多く、場所によっては農家の方が落とした土の塊が路面に残っていて、凸凹が多いのだ。 今年の佐倉を申し込んだ理由は以下のとおりだ。 まずはタイム狙いの本命、別大の滑り止めという位置づけ。 あとはUmerunさんと一緒に参加できるという事。 そして最大の理由は、過去2回、不本意な走りをしてしまったので、そのリベンジをしたいという事だ。 苦手なコースだし、思ったよりタイムが出ないコースでもあり、ここでサブスリーに近いタイムを出すのは厳しいかもしれない。 でも、今シーズンは、走るすべてのレースで3時間15分以内を目標とした。 ところが、夏を越してスタートした今シーズン、自分が想像した以上に走力がアップしていた。 3時間10分切りを目標としたつくばマラソンで、後半失速の失敗レースながら3時間4分台、坂が厳しく3時間15分切りを目指した奈良で3時間5分台を出した。 こうなると、もうしかしたら別府大分でサブスリーと思うようになり、そしてまさかまさかのサブスリーを達成してしまった。 3月の能登和倉は、やはり当初3時間15分を目標としていた。 前週の立川ハーフで足を使っていた状態にもかかわらず、3時間8分台と、まずまずのレースができた。 ここまで来ると、佐倉で3時間15分で満足できるはずがない。 苦手意識が無いかすみがうらで、再度サブスリーにチャレンジする事とし、佐倉はその前哨戦として3時間5分くらいでは走りたいなと思うようになった。
 
 だが、思いもよらぬ展開になった。 能登和倉と佐倉の間の3/20、ハルさんが予定していた板橋を体調不良で回避する事になり、代走してくれないかという。 本来代走はすべきではないのだが、korunさんが申込んでいたこともあり、走る事にした。 それにより、能登和倉→板橋→佐倉と、3週連続フルマラソンとなってしまった。 もっと言うと、能登和倉の前週に立川を走っているので、4週連続大会、3月の日曜日は全て大会という、ちょっと考えられないスケジュールとなってしまった。 能登和倉の後遺症は、それほどないと思っていたが甘かった。 軽い気持ちで出た板橋、流して走っても3時間半では走れると思っていた。 だが、やはりあの坂の厳しい能登和倉で全力を出した後遺症は、1週間では抜けなかった。 ハーフまでkorunさんと一緒にサブ3.5ペースで走っていたが、足の余裕は無かった。 体調が良くないkorunさんがペースを落とすと、自分もペースを落とした。 トイレに行ったり、エイドで立ち止まってパンをたらふく食べたり、一体何をしているんだろうという感じ。 これじゃいかんと思って、ラスト2.195qだけは全力。 その2.195qを9分切って走って、タイムは3時間46分。 足がこの状態では、気を抜いて走っていたのでは、こんなタイムになってしまうんだなと思った。 まだまだ自分は、いつでもサブスリーを出せるランナーじゃないんだなという事を、あらためて思い知らされた。 そんな板橋から1週間で佐倉。 足の疲労度は、板橋前と似たような感じだった。 まあ、どうせ自己ベストは無理だ、今の自分の実力というか、力の無さを思い知るいい機会だなと思って走る事にした。
 
 アドバンスのメンバーのうち、korunさんとハルさんは板橋を申し込んだので、佐倉に出るのはUmerunさんと自分。 Umerunさんは四街道のご実家に前日から行っていたので、朝家から行くのは自分だけだ。 3年前は堀之内5時20分の電車に乗り、京成上野6:46発の特急に乗った。 当時は、その電車が京王の始発だった。 去年はkorunさんの車に乗せてもらった。 今年はどうしようか迷ったが、京王の初電が早くなり、4:45があるので、これに乗る事にした。 上野6:08の快速に乗れ、会場に7時半には着ける。 Umerunさんも8時前には会場に居るというので、ちょうどいいかなと思った。 朝4時前に起床。 妻が目をさまし「今何時?」と聞く。 その声に娘も目を覚まし「起きちゃったじゃん」と言う。 なるべく音をたてないように準備する。 朝食はパンを1枚食べたが、レース前に食べるおにぎりを買いたい。 普通で考えれば駅前のファミリーマートとなるのだが、トライアルマートに行けば安い。 大会当日は足を温存しなければいけないのだが、ケチな自分は少しでも安いほうがいいと思い、往復20分掛けてトライアルマートまで歩く。 堀之内4:45分の電車は、さすがにガラガラ。 調布で乗換えた特急の空いていて、座って新宿へ。 中央線東京行きも座れ、神田→上野の京浜東北線もガラガラだった。 快適な移動である。 京成には1時間乗らなければならない。 だが始発だから間違いなく座れる。 3年間もそうだった。 だが、問題は乗車位置。 京成佐倉駅は階段が1箇所しかないので、階段から遠いと、駅を出るまでに時間が掛かってしまう。 できれば前から3両目に乗りたい。 ホームに行くと、ちらほらランナーらしき人が居るが、時間が早いせいか、3年前より少ない。 余裕を持って3両目のホーム側のドア脇の席を確保した。 上野を発車した段階では、まだ1両に15人くらいしか乗っていない。 そのうち半分がランナー。 3年前の特急は日暮里で満席となったが、今日のこの電車はまだ空席がある。 ランナー専用列車という訳ではなく、一般客や空港に行く客もいる。 途中から乗ってくる人が多く、だんだん混んできたが、3年前のように満員電車以上に混む事は無く、足を押されることも無かった。 できれば寝たいなと思っていたが、なぜか寝つけず、やっと寝たのは八千代台を過ぎてから。 佐倉到着の放送で目を覚まし、慌てて降りる。 階段が近かったので、すぐに降りてバス乗り場へ向かう。 3年前は列が長く30分近く待たされたが、今日は5分待ち。 バス1台待って乗れた。 座れなかったが、会場までは近いし、湘南国際のように渋滞する事も無い。 非常に快適に移動が完了し、7時半前に会場に着いた。
 
 まずはTシャツの引き替え。 この大会、多くのボランティアは高校生で、非常に気持ちが良い。 丁寧にお礼を言って受け取る。 そしてラスト500mの坂を上がって野球場へ行く。 まだ空いていたし、ちょうどいい具合に便意を感じたのでトイレへ。 この時間に出てくれれば、あとは小だけなので気楽だ。 Umerunさんは、まだ来ていないかと思ったが、もう会場に着いているという。 去年テントを張った、野球場の外野の芝生にシートを敷いて時間まで待つ。 やはり今日のレースの話になる。 Umerunさんは風邪をひいて練習できていないので、今日の自己ベストは厳しいという。 長野に向けたペース設定のレースにするという。 ただ、練習できていないという事は足が軽いという事で、スタートから飛ばしてしまうかもとの事であった。 去年、3:00〜3:30のブロックでスタートして、スタート後の混雑に悩まされた。 スタートから飛ばすのであれば、〜3:00のブロックでもいいかなと思った。 自分だって、一応サブスリーランナーである。 スタート40分前に場所を撤収し、荷物を預ける。 曇りだが、微妙に陽が出る時間もあるし、寒くはなさそうだ。 アームウォーマーはせずに預け、念のための手袋だけ持つこととした。 あとはトイレに行ってスタート地点へ。 内郷小学校のトイレは、大の方は結構並んでいたが、小は10人くらいしか並んでいない。 便器10個に対してだから、ほとんど待たずに用を足せた。 スタート地点には、号砲20分ほど前に並ぶ。 ちょうどいい時間だ。 しかし、あらためて見ても、各ブロックの幅が狭い。 〜3:00の長さは5m程しかない。 確かにサブスリーでゴールする人はそれくらいかもしれないが、遅らくサブスリーが無理でもこのブロックに入っている人は多いだろう。 と言う事で、スタート10分前にはカツカツ。 後から来て割り込もうとする人もいるが、入れずに後ろに回るランナーもいる。 我々は、何とか前から4列目くらいをキープ。 これならスタート後の混雑は無いだろう。 むしろ、飛ばし過ぎに注意である。 スタート5分くらい前に、ペースランナーがブロックに入ってきた。 この大会の凄いところはペースランナーが多い事。 2時間50分、2時間55分、3時間、3時間15分、以下15分刻みである。 我々の横あたりに2時間50分のペースランナーがいて、2時間55分のペースランナーは若干後ろである。 スタート1分前にラインへ移動、最近スタート直近からスタートする事が多いので、この感じは慣れたものである。
 
 9時半に号砲、一斉にランナーが飛び出す。 このブロックから走る以上、最初の1qは4分ペースで走って欲しいと思うが、前に数人、自分より遅いランナーがいて、競技場内で抜く。 それでも、やはり自分は遅い方。 競技場を出て下っている取付道路で、結構自分を抜いていくランナーがいる。 思い出すのは奈良マラソン。 あの時は最初の1qを3:47で入ってしまった。 今日は、それよりは気楽に下っていく。 坂を下り終わると、朝シャトルバスを降りた球技場駐車場を右に見て、平坦な道を進む。 交差点を右に曲がった地点が1q。 時計を押すと4:09である。 下っている割には遅いなと思う。 しかし、もうUmerunさんの気配は感じない。 申し訳ないが、今日はサブスリーペースで行かせてもらうと言ってあった。 ただ、足がこの状態だから、潰れるのは目に見えている。 後半、ガタ落ちしたら、そこで会えるかなとも思った。 このあたりまで2時間55分のペースランナーが見えていたが、その先に上りで追いつけなくなる。 3時間のペースランナーは、多分まだ自分の後ろだ。 まあいい、当面は自分で身に着けたペース感覚で走ろうと思った。 1〜2qは登りがあって、4:18。 まあいい感じだ。 抜かすランナーより、自分を抜かしていくランナーの方が若干多いが、自分は別大で後半の方が3分速く走ってサブスリーを達成している。 自分は後半型なんだと言い聞かせて、無理にペースを上げる事はしない。 その先下って、2〜3qは4:08。 ほぼイーブンペースで走っているといえるだろう。 大佐倉駅に向けて、センターラインが無い道を行く。 しかしランナーがそう多くないので、道の狭さは感じない。 3〜4qは4:14。 まずまずである。 だが、この頃から、ぽつぽつ雨が降り出す。 ただ、強い降りにはならなさそうで、汗代わりと思う事にする。 大佐倉の駅のホームを右奥に見ると、道は左にカーブし、また上り。 上りの途中が5qで、4〜5qは4:15。 上りがあった事を考えると、まずまずか。 5qのスプリットは21:04だから、抑えて入った別大より速いのは当然として、もしかしたらつくばより速く、最初が下りの奈良より少し遅いくらいかなと思った。 もちろん速すぎなのはわかっている。 だが、勉強も兼ねて、このペースを維持する事にした。 5qの先には給水がある。 スタートから手袋をして走っていたのだが、念のため、給水の時は外すことにする。 まだ混雑していないので走って取れ、カップを捨てて走り続ける。 5〜6qは4:03。 下りがあったにしても、少し速いなと思う。 今日は風が無いと思っていたが、周りに何もなくなると、やはり多少風を感じる。 だが、佐倉にして、この風は弱いほうだ。 右手に京成の線路が見える。 ちょうど電車が通過してゆく。 踏切の箇所では、少し登って少し下り、交差点を左折して京成と分かれる。 ここから農道となり、非常に道が狭い。 舗装も悪く、土の塊が路面にへばりついていたりして、走りにくい区間だ。 6〜7qは4:11。 まずまずだ。 道を曲がるたびに後ろを振り返り、サブスリーの集団との距離を確認する。 まだ20mくらい空いている。 この細い道で集団に巻き込まれたら走りづらいだろうなと思う。 どこから集団に抜かれるのは想定内。 だが、できれば道幅が狭い区間や給水ポイントで抜かれるのは避けたい。 とりあえず、最初の農道区間で抜かれる事はなさそうだ。 農道を脱し、センターラインのある道に出て左折する。 ただ、片側のみ規制で、走れるのはラバコンで仕切られた左半分だ。 中平橋の上が8q。 7〜8qは4:15。 まだこのペースなら、サブスリーの集団に追いつかれることも無いだろう。 この頃、結構雨が強くなる。 路面は完全に濡れている。 ノースリーブ、アームウォーマーなし、失敗したかなと思う。 これ以上雨が強くならない事を願うしかなかった。 しばらく走って左折、農道ではないが、田んぼの中の道を行く。 この区間も非常に舗装が悪く、走りにくい。 得意のすり足走法が使えないのだ。 8〜9qは4:17。 サブスリーペースより少し遅いが、まあ2秒だから誤差の範囲だろう。 この大会は、キロ表示が正確である。 距離公認計測のピンは仮設ではない立派なものだし、ピン脇の路面にもキロ表示がペイントしていあるし、そのほぼジャストポイントに看板が掲げてある。 ガーミンを持っていない自分にとって、非常にありがたい話だ。 この頃になると、周りのペースが一定になってくる。 ちょうとつくばマラソンを走った時と同じような感じだ。 ベルトコンベアに乗っているかのようで、非常に走りやすい。 9〜10qは4:14。 10qのスプリットは42:02だから、サブスリーペーストしてはいい感じ。 もちろん自分のサブスリーペースからは速すぎなのだが、今日はこれでいい。 道路を鋭角に左折して南に向かう。 やはり後ろを振り返るが、サブスリーの集団とは、先ほどまでと同じように20m程度離れている。 本当に風が弱くて助かる。
 
 10〜11qは4:10。 流れに乗って、安定したペースを刻めている。 このあたり、40q付近とコースが被っていて、40qの計速ラインを跨ぐ。 そしてエイド。 ここでは給食もあるが、自分は給水のみ。 タイムを目指している時は給食しない主義である。 だが、40qでここを再び通過したとき、果たして水だけだろうか、それともグルメランになって止まって食べているだろうか。 11〜12qは4:14。 景色は単調であるので、淡々と走って一定のラップを刻みたい。 12qの先、自分の走るコースは直進なのだが、40q走った後は、ここを左折して競技場へ向かう。 競技場から近いから、ここは応援が多い。 12〜13qも4:14。 安定したラップを刻めている。 周りのペースも一定で、つくばを思い出す。 13qの先で、県道65号線をくぐる。 草ぶえの丘を経由して18q付近でその道を走る事になるのだが、今年はまだランナーが見えない。 去年は、既にランナーが見えていたので、当然ではあるが、去年より速いペースなんだなと思う。 13〜14qは4:10。 安定している。 このところ、曲がり角がないので、後ろを振り返っていないが、足音が聞こえないので、サブスリーの集団はまだ後ろなのではないかなと思う。 この先、草ふえの丘の登りがあるが、ここで追いつかれたら、その時はその時だと思った。 先ほどから、4114?の女性ランナーが前を走っている。 女性でサブスリーは凄い事だし、少ないので目につく。 決して痩せた体型ではない、失礼ながら、どちらかと言うとぽっちゃり気味なので、凄いなと思う。 14qの先に給水所があるが、ここは復路用。 復路の33qあたりである。 このコースを走るのも3回目なので、もうだいぶ景色やコースを覚えてきた。 そしてまもなく、草ぶえの丘が左前方に見えてくる。 それまで、田んぼの中の一本道という感じだったが、ここから集落の中の道という感じになる。 道が右に左に曲がり、併走しているランナーたちとの位置取りが微妙に変化する。 しかし、もうここまで来たのか、という感じだ。 あっという間だった。 やはり速く走ると、そう感じるのかなと思った。 まだこの時点で足に痙攣の兆候は無く、気分よく走っていた。 何回か曲がり角を曲がったあと、右カーブの地点が15q。 その看板を過ぎた先から上り坂が始まっている。 14〜15qは4:17。 サブスリーペースより少し遅いが、まあ2秒だから、大した問題ではない。 上りでは、意識してペースを落とす。 坂の上り始めは、ほとんどのランナーに抜かれていたが、坂も中盤に差し掛かると周りのペースが落ち始め、自分に抜かれるランナーも増えてくる。 少し前に、別府大分のTシャツを着たランナーがいたので、追いついて声を掛ける。 だがオーバーペースは良くないと思い、再びペースを落とす。 例の女性は、やはり坂でペースを落としたようで、どちらかと言うと、それまでより差が詰まっていた。 やはり坂で、各ランナーのペースがまちまちになったようで、それまでと景色が変わっていた。 今度自分の目の前には、56番の非常に大柄なランナーがいる。 その体型ゆえ、スタート前から目立っていた。 15〜16qは4:24。 上りでペースを落としたので、それくらいのラップで当然だろう。 それでも、まだサブスリーのペースメーカーの集団の足音は聞こえない。 その先に給水所。 汗をだいぶかいているので、スポーツドリンクだけは確実に取っていきたい。 丘の上の道は、比較的平坦だ。 16〜17qはラップを戻して4:11。 その先で鋭角に左カーブして印旛沼方面へ向かう。 このあたりも、競技場に近くて応援が多い。 まだ、老人ホームがあって、その人たちも応援してくれているので、手を振って応える。 17〜18qは4:12。 県道を北に向かっているのだが、走路は左半分であり、決して広くない。 横に3人並んで走るのが精いっぱいだ。 前に、全身真っ赤なタイツで覆われた着ぐるみランナーが見える。 後で知ったのだが、印旛沼ご当地ヒーロー「アカインバー」の着ぐるみらしい。 そのランナーを見ながら走り、やがて道は印旛沼に向かって下ってゆく。 下りでも、やはり若干ランナーごとにペースに差が出る。 後ろから、凄く呼吸が聞こえるランナーが迫ってきているなと思ったら、先ほどまで自分の前を走っていた例のぽっちゃり気味の女性ランナーだ。 どうやら下りは速いらしい。 下り切って細いサイクリングロードに入り、しばらく走ると19q。 18〜19qは、下りがあったので少しペースが上がって4:07。 サイクリングロードでもしっかりピンが打ってあるので、距離表示は正確と思われる。 ここからしばらく細いし、途中に給水所があるので、ここでサブスリーの集団に巻き込まれたらいやだなと思っていたが、逃げ切れそうだ。 給水の度に手袋を取っているのだが、汗をかいていて、その汗を手袋で拭うので濡れてしまって、手袋を取るのに苦労する。 仕方なく、無理やり取ったら、指の部分は裏返ってしまって、今度ははめるのに苦労した。 道はサイクリングロードを終え、農道を左折して双子橋で印旛捷水路を渡る。 すると突然、赤の着ぐるみランナーが「左に見えるのが西印旛沼、右の水路の向こうに北印旛沼」と観光案内をはじめる。 そのランナーを抜かして胸のところを見ると「印旛沼の風になれ」とのメッセージが書かれている。 そのランナーは「これで自分の役割は終わった。あとは落ちていくだけだ。」と言っている。 周りは、サブスリーを目指す真剣ランナーが多いのだが、さすがに空気が和む。 自分も「そう言わず、サブスリー目指してくださいよ!」と言う。 すると「そう?まだサブスリーペースなの」と言う。 反対側の隣を走っていたランナーが「サブスリーのペースメーカの集団は後ろに居ますよ。まだサブスリーペースですよ。」と言う。 全身覆われておるので「暑くないですか?」と聞くと「暑いです。でも薄く作ってあるんですよ。」と言う。 しかし、給水が出来ないのが難点だという。 確かにあれではコップで給水するのは不可能である。 ストローを用意しているようだが、飲むには立ち止まる必要があるらしく、これまで給水せずに走ってきたというから凄い。 自分もしゃべったら気分が変わって、気持ちが楽になる。 19〜20qは4:14。 相変わらずサブスリーペースは維持している。 スプリットは1:24:17。 5q21分からは若干遅れているが、サブスリーを目指す人にとってはいいラップ。 もちろん後半型の自分にとっては速すぎ、特に今日は足が死んでいるので、後半潰れる可能性が高いが、まあ当面はこのペースを維持してみようかなと思う。 周りのランナーのペースは、ほぼ自分のペースに近いのだが、つくばほどランナーの数自体が多くないので、目の前にランナーがいなくなることもある。 そして若干ではあるが、遅れて自分に抜かれていくランナーも出てくる。 後ろから、サブスリー集団の気配を感じていた。 20〜21qは4:08。 その先中間点。 ハーフ通過が1:28:51。 これまでハーフ最も速く通過したのは、つくばで1:28:23。 次いで、奈良の1:28:55である。 1時間半を切ったのは、その2回。 別大の時は1:30:06だった。 今日も28分台。 という事は後半失速レースかなと思う。 まあいいさ、今日は。
 
 やはり後ろからサブスリー集団の気配を感じていた。 だが、吸い込まれる前に給水を完了。 ここでもスポーツドリンクを飲む。 21〜22qは4:08。 このペースで走っていてペースメーカーに追いかけられるとは、ペースメーカーが速めに走っている区間なのかもしれないと思った。 10qのあたりで見た時は大集団だったが、少しは集団が小さくなったのだろうか。 集団から逃げるようにペースを上げていくランナーが自分を追い越していくのが良くわかる。 という事は集団が近づいてきたという事だ。 22〜23qの間で、遂に集団につかまる。 まあ、今日はこの集団と勝負している訳でもないし、長距離逃げ切る事をテーマにしていたわけではないので、別にどうでもいいのだが。 ただ、この先、道が細いところも多いし、給水には気を付けようかなと思った。 前には、やはり集団に吸収された、例のぽっちゃりした女性ランナー。 このあたり、道幅が狭くて、道路の右端を走らざるを得ない。 端だけに舗装が悪く、嫌な感じだ。 22〜23qは4:12。 走りにくい面はあると思うが、でも集団の中は、ペースを保ちやすいといえば保ちやすい。 しばらくこの中で淡々と走っていこうと思う。 だが正直、足の疲労を感じていた。 つくばの時のように、一気に攣る感じではなかったが、走る前からあった足に力が入らない感じが、ずっと強くなった感じだ。 もちろん、このコースでサブスリーを出せたら素晴らしいとは思うが、多分無理だろうなと思う。 まあ、考えてみれば当たり前、3週連続でフルマラソンを走って自己ベストを出せるほうがおかしいのだ。 23〜24qは4:16。 もちろん足の疲労は感じていたが、この段階で集団から離れるという選択肢は無い。 ただ、一つ残念なことは、多少呼吸を感じていた事だ。 つくばでも別大でも、4:15/qで走って、呼吸にくることはなかった。 しばらくスピード練習をサボっていたので、心肺機能が落ちてしまったのかなとも思う。 それまで細い農道だったのだが、歩道のある広い車道に出て走りやすくなる。 だが、いつまでこの集団に入れるだろうかと不安になる。 24〜25qは4:11。 スプリットが1:45:12である。 やはり21分/5qペースからは遅れているが、今計算すると、この5qは21分を切っていた。 その先、給水。 集団となって初めての給水である。 道が広いから、横に広がって走っていたのだが、給水所を前に態勢が変化していく。 恐らく余裕のあるランナーは前に出て取るのであろう。 余裕が無く、気の弱いランナーは、人の後ろに回り込んでテーブルに寄る。 自分は後者だ。 また、飲むとどうしても若干ペースが下がる。 悪い事に、給水所の先、船渡大橋に向けて、若干の上りとなっている。 集団がばらけ、自分は集団の最後方となる。 全員がまた集団に戻る走りをすれば、自分のつられて集団に戻っただろう。 だが、予想通り、ここで集団から離脱するランナーが数人。 そうなると、自分もその落ちていく数人と一緒に走る感じとなる。 といっても、大きくペースが異なる訳ではない。 まだ前に集団が見える。 見える範囲でレースを進めようと思う。 だが、もうこの時点で、集団というには少ない人数になっていた。 だいたい10人くらいだろうか。 25〜26qは4:17。 サブスリーのイーブンペースから遅れている。 集団から離れてしまったので、この程度のラップもいたし方なしか。 道はサイクリングロードに入る。 集団はすぐそこに見えるのだが、追いつかない。 いや正確にいうと追いつかない。 力を出せば追いつくのは可能だが、ここで足を使ってしまっては、この先が持たないなと思う。 まだ30q手前である。 26〜27qは4:14。 それでもペーサーとの距離は少しずつだが確実に開いていった。 まあ、サブスリーはもともと無理と思っていた。 タイムの落ち方からすれば、つくばや奈良に似ている。 できることなら、それくらいのタイムでは走りたいなと思う。 あわよくばつくばの記録を更新してセカンドベスト、失速が激しくても10分を切れたらいいなと思う。 だが、それは希望、足の疲労は確実に増していく。 明らかに自分を追い越していくランナーが増えてくる。 そして、風船を付けた2人目のサブスリーペースメーカーと、その集団に抜かれる。 最初の集団に離されたランナーが、後ろのペーサーについて行くのは不可能だ。 あっさりと抜かれ、やがて風船が遠くなっていく。 27〜28qは4:23。 走っていて、感覚的に急に遅くなったなと思ったが、タイムでも明らかだった。 それまでよりキロ10秒ほど落ちている。 スプリットは1:58:06。 全体の2/3弱走って2時間を切っているから、スプリット的にはサブスリーを目指せるタイムである。 だが、この足の状態ではとても無理。 これから相当落ちていくだろうなと思う。 その先、給水。 ペースが落ちてしまったらグルメランに変更してパンを食べようと思っていたが、まだここでは食べなかった。 既に周りは、サブスリーが厳しきなった残念ランナーという雰囲気。 それでもこのあたり、スタート地点から近いので応援は多い。 「サブスリー行けるよ!頑張って」と言ってくれるのだが、正直無理だ。 風車を右に見て、竜神橋を渡ると、一転殺風景の中を走るようになる。 やはりランナーの数が減ってきた。 自分も含めて覇気の無いランナーが多く、景色も単調で、気が滅入りそうになる。 28〜29qは4:31。 遂にここまで落ちてしまったかと思う。 だが、これは健全なランナーが思う事。 自分のように足が死んでしまっているランナーは、今後足が復活するとは思えず、今後どこまででもラップが落ちる可能性がある。 4:31でも上出来なのかもしれない。 つくばでも足が痙攣して失速したが、その時とはスタート前の状況があまりにも違う。 つくばは自己ベストを目指して、きちんと調整して挑んでの痙攣、それに対し今日はスタート前から足が死んだ状態での痙攣である。 それに自己ベストを目指していたつくばとは、あまりにも状況が違いすぎる。 29〜30qは4:31。 まだ何とか4分半のラップで留まっていたが、いよいよ足が限界に近づいてきた。 ペースが落ちているのに、全く足が復活しないし、重くなる一方だ。 殺風景の中、ラジカセで音楽を流して応援してくれる人がいる。 さすがにありがたい。 丁寧にお礼を言って通り過ぎる。 だが足は復活しない。 どんどん重くなる。 仕方のない事だ。 無茶なフル3連闘なのにハーフ通過1時間28分台。 馬鹿な事をしたなと思う。
 
 30〜31qは4:59。 キロ5分が目前。 もうジョギングペースが精一杯。 もちろん、自分を抜かしていくランナーもいるのだが、逆に歩いているランナーも多い。 サブスリーペースで突っ込んで潰れたランナーだろう。 自分も歩くか。 いやいや、まだ10q以上ある。 ここから歩いたのでは、いつゴールできるか分からない。 31〜32qは5:07。 遂に5分オーバー。 船渡大橋のあたりで自分を抜いていった828の女性ランナーが歩いている。 やはりサブスリーを目指して潰れたランナーの一人だろう。 自分もゆっくりだったが走って抜かす。 だが、もう走り続ける事ができなかった。 まだ10qあるというのに歩いてしまった。 今までフルマラソンで歩いたのは、能登和倉だけ。 しかしあの時は37qくらいだったと思う。 まさかこんな手前から歩くとは。 再び走り始めた828のランナーに抜かれる。 自分も歩いてばかりという訳にはいかなと、また走り始める。 印旛沼沿いの道を離れて、短い坂を下って農道に入る。 小さい橋を渡るのだが、ちょっとした坂でつまずきそうになる。 32〜33qは5:37。 まだ歩いたのは1分くらいなので、何とかこの程度のラップで留まってくれた。 828のランナーは、また歩いている。 きっと、これから抜きつ抜かれつになるんだろうなと思う。 さっきからお腹が空いていた。 パンが食べたい。 いよいよグルメランモードだ。 だが、33qのエイドは給水のみ。 仕方なく、ポカリスエットのカップを2つもらう。 歩いて給水したので、33〜34qも5:37。 まだ8qもある。 でも走れない。 また歩く。 さっきより長く歩く。 このままでは、一体、いつゴールできるのだろうか。 歩き続けたら、キロ8分とかになるかもしれない。 そうすると3時間半くらいかなと思う。 しかしサブスリーランナーが3時間半掛けて走って、何の意味があるんだろうと思う。 リタイアも選択肢の一つかなと思う。 ちょうどこのあたり、スタート地点に近い。 歩いて帰るには適している。 だが、今までレースでリタイアした事は無い。 3時間半も嫌だが、リタイアも嫌だ。 でも走れない。 34〜35qは6:28。 やっとありつけた給食。 クロワッサンを2つもらって口にする。 だが、先に水分を摂らないと、喉を通ってくれない。 まあ、どうせ歩いているので、ゆっくり食べる。 35〜36qは6:38。 完走するなら、少なくとも昨年の3時間26分は上回りたいなと思う。 しかし、なんでそんなタイムを目標にしなきゃいけないんだろうと思う。 ちょうどこのあたり、右手に40q付近の走路が見える。 まだランナーはぽつぽつだ。 2時間50分くらいでゴールするランナーと思われ、サブスリーの集団はもう少し後ろかなと思った。 幸いだったのは、この最も歩いている時間帯に陽が出ていた事。 曇っていたら寒くて体が固まってしまっただろうなと思う。 だが、それでも足の状態は悪くなる一方。 いよいよピキーンと攣ってしまって、本当に足が全く動かないのではと思ってしまうほど悪化してきた。 36〜37qは6:49。 これだけ歩いていて、逆によく7分を切っている。 周りのランナーは薄くなっていたが、それでもそこそこ自分を追い越していくランナーがいる。 きっと、イーブンペースで走って3時間10分とか3時間15分を目指すランナーではないかと思う。 あと5qだが、いよいよ走れなくなってきた。 仮に完全歩行となるとキロ10分、スプリットが2時間48分だから、3時間半を大きく超えるゴールとなるだろう。 いやあ参った。
 
 歩き始めたころ、もしかしたらUmerunさんが追い付いてくるのではないかなと思った。 だが、現時点で抜かれてはいない。 Umerunさんより先にやってきたのは、3:15のペースランナーだった。 確かに、どこかで抜かれるかもしれないとは思っていた。 だが、だからどうしようとかは全く考えていなかった。 ところが実際に目にしたそのペースランナーは、ただ走っているだけでは無かった。 走っている全員に声を掛けながら走っているのだ。 後半という事もあり、着いている人はほとんどいなかったが、それでも抜かしていくランナーに「頑張れ―!、自分に付いてきてください!」と声を掛けているのだ。 最初、自分は「ありがとうございます」と返答し、そのまま見送るつもりだった。 だが「自分に付いてきてください!」という声に、体が無意識に反応した。 急にペースを上げると、そのペーサーの方の横に出て「すみません、付かせて下さい」と言った。 付こうと決心したわけではなく、ほとんど無意識に体が反応していた。 ひょっとしたら、そのペーサーの方の人柄が感じ取れたからかもしれない。 短時間だけでもいいから付いてみて、お話がしたいと思ったのかもしれない。 付いてすぐ自分は「完全に足がいっちゃいました、ダメです」と言う。 するとそのペーサーの方は、すぐさま自分にアドバイスをくれた。 「腰が落ちちゃってるよ。腰が落ちているから、負担がみんな足に行って、足が動かなくなるんだよ。」と言ってくれる。 更に「背中をグッと前に出してみよう!おへそを前に!」と言ってくれる。 疲れて体が固まりかけていたが、何とか言われたとおりにしてみる。 するとペーサの方は「少し良くなった、でもまだまだ。もっと前に出してみよう。背中を手で押してみよう。」と丁寧にアドバイスしてくれる。 これはありがたい。 言われたとおりやってみる。 ペーサの方は「そうそう、だいぶ良くなった。そのまま頑張って走ってみよう。」と言ってくれる。 何と優しいペーサの方なんだろう。 優しさもだが、何と適切なアドバイスなんだろう。 それまで歩いたりギョギングしたり、キロ7分近かった自分、3:15のペーサの方と並走している訳だから、4:30/qくらいで走っている。 なんでもう走れないと思ったのに、4:30/qで走っているのだろうか。 もちろん気持ちの問題もあるだろう。 だが、どう考えても、その方のアドバイスが正しかったのだろう。 ペーサの方に「付かせてください」と言った時は、ほんの数分付かせてもらうだけのつもりだった。 だが、アドバイスを頂いた以上、最後まで頑張らざるを得なくなった。 それはそれで、ちょっと参ったなと思ったが、すぐにそんな事は無いと思い直す。 アドバイスの通り走っていたら、本当に足が復活してきたのだ。 コースは右折して未舗装道路に入る。 左には牛小屋があって、匂いもする。 最初にこのコースを走った時、もがき苦しんでいた区間だが、今日は気持ちよく走っている。 未舗装道路を終え、右折すると38q。 37〜38qは5:17。 周りは、やはりペースが落ちているランナーが多い。 ペーサの方は、ランナーを追い越すたびに「ファイト〜!自分に付いてきてください!一緒にゴールしましょう」と声を掛けている。 だが、付いてこられる人はほとんどない。 ペーサに付いているには、自分ともう一人だった。 もう一人のランナーも、やはりペースが落ちていたところを拾われたランナーだった。 そのランナーも、ペーサの方に質問したり、お礼を言ったりしている。 ペーサの方は「励ます事はできますけどね、ここまでくると付いてこられる方は少ないですよね。」と言う。 そしてペーサの方はこう続けた。 「あなた方二人は素晴らしいですよ。呼びかけに応じて、こうして付けるというのは。付いてきてくれて、私も嬉しいです。」と。 何といい人なんだろう。 38〜39qは4:34。 正に3:15のペースである。 だたもう、ラップなど、どうでも良かった。 そこはペーサの方と自分ともう一人のランナー3人の幸せな世界だった。 ペーサの方は、やはりランナーを抜かすたびに励まし続け「あと2qですよ!頑張りましょう」と言っている。 一人ペーサに抜かれたランナーが「あれ、少し速くないですか?3:15ギリギリですか?」と聞いてくる。 やがて40qのポイントと時計が見えてくる。 ペーサの方は「あれ、今40qか。俺あと2qって嘘言っちゃったな。ここから2qか。」とおどけて言う。 39〜40qは4:29。 スプリットは3:02:43だから、ここから11分掛けても3:15は行ける計算だ。 ペーサの方が「ちょっと速かったかな。じゃお二人は先に行ってください。もう大丈夫ですよ。最後の坂だけ気を付けて。自分は少しペースを落として、もう少し拾っていきます。」と言う。 我々二人は、ペーサの方にお礼を言って、ゴールへ向かう。 しかし本当に不思議だ。 アドバイスのお蔭なのか。 それまで歩いていたランナーが、4:30/kmで走って、周りのランナーを追い抜かしてゆく。 足は本当に復活していた。 そして思い出の左折地点。 3年前を思い出す。 サブ3.5に向けて必死だったなと思う。 今日は、周りの応援に応えて、気持ちよく走っていた。 40〜41qは4:36。 ペーサの方が居なくなって、少し気が抜けたのかもしれないが、まあ落ちたというほどのラップでもない。 その先、右折すると、スタート直後に走った道となる。 左に右に道がカーブし、左手に球技場駐車場が見えると、いよいよラスト500mの看板。 ここから上りである。 3年前は、走っているのに、歩いているくらいのスピードしか出なかった。 途中で足が完全にいってしまったはずの今日、なぜか快調に走っている。 ここでも他のランナーを抜かしている。 あの足の重さ、痙攣はどこに行ったのだろうか。 坂を上がりきると競技場が見える。 トラックは100m。 タイムは恥ずかしいもの。 だが今日は、3:15のペースランナーとの幸せな時間を過ごせて、後半気持ちよく走った事もあり、爽快感に満ちたゴールだ。 滅多にポーズを取る事はしないが、今日は両手を上げてゴールした。

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 できれば、ペーサの方に、もう一度お礼を言いたいと思ったが、ランナーと動線が違ったのか、会えなかった。 高校生ボランティアにチップを取ってもらい、水をもらう。 結構汗をかいたなと思う。 記録証をもらう。 タイムは情けないが、ある意味思い出の大会、大切にしたいなと思う。
 
 佐倉は、完走後に給食があるのがありがたい。 バナナを1本と、パンをたくさん食べる。 もしかしたらUmerunさんが来るかなと思ってゆっくりしていたが、やがて体が冷えてきたので、競技場を出て待ち合わせ場所の野球場へ行く。 荷物を受け取ろうとすると、思いがけずUmerunさんから声が掛かる。 しかも着替え終わっているではないか。 えっ、そんなに早くゴールしたのと思ったが違った。 足を痛めてリタイアしたという。 まあ、色々あって、そこまで完走にこだわる大会には思えなかったのだろう。 彼にとっては長野が本命、この佐倉では無理はできなかったものと思われる。 去年は、2人で出店で食べたが、今日は何も食べない。 Umerunさんは、既に何か食べたようで、自分もパンを食べすぎて、もう何も入らない感じ。 奥様が14時に車で迎えに来てくれるというので、お言葉に甘え、一緒に帰る事にしていた。 少し休んで、14時10分前に会場を出て、待ち合わせ場所のセーブオンに行く。 ちょうどコースの17q付近に近い。 セーブオンは広い駐車場が、ほぼ満車。 おにぎりやドーナツ半額、店の前にベンチを出して休憩所を作るなど、気合が入っている。 我々はコーヒーを買う。 奥様と3人で帰るのだが、運転はUmerunさん本人がするという。 奥様に運転させると、ブレーキが遅いので怖いという。 ちなみに、ご長男は塾があるので先に電車で帰り、娘さんはご実家にもう1泊するという。 自分が助手席に座らせて頂き、四街道ICから高速に乗りかえる。 今日は14時に会場を出たので、渋滞が少なかった。 昨年は出るのが遅かったのと、東関東自動車道が事故渋滞で京葉道路を経由した事もあり、高井戸に着いた時点で18時だったが、今日は16時に前に国立府中に着いた。 例によって家まで送ってもらう。 今日、妻と娘は橋本のコンサートに行くので不在だった。
 
 タイムでレースを振り返ると、3週連続フルマラソンは無謀だった、の一言に尽きるかもしれない。 足は正直だ。 駄目な状態で走り始めても、まぐれで走りきれることは無いという事を、身をもって実感した。

 
ラップ
スプリット
備考
0〜1km4:094:09 
1〜2km4:188:27 
2〜3km4:0812:35 
3〜4km4:1416:49 
4〜5km4:1521:04 
5〜6km4:0325:07 
6〜7km4:1129:18 
7〜8km4:1533:33 
8〜9km4:1737:50 
9〜10km4:1442:04 
10〜11km4:1046:14 
11〜12km4:1450:28 
12〜13km4:1454:42 
13〜14km4:1058:52 
14〜15km4:171:03:09 
15〜16km4:241:07:33 草ぶえの丘の登り
16〜17km4:111:11:44 
17〜18km4:121:15:56 
18〜19km4:071:20:03 
19〜20km4:141:24:17 
20〜21km4:081:28:25 
21〜22km4:081:32:33 
22〜23km4:121:36:45 サブ3集団に吸収される
23〜24km4:161:41:01 
24〜25km4:111:45:12 
25〜26km4:171:49:29 
26〜27km4:141:53:43 
27〜28km4:231:58:06 サブ3集団から離れる
28〜29km4:312:02:37 
29〜30km4:312:07:08 
30〜31km4:592:12:07 
31〜32km5:072:17:14 
32〜33km5:372:22:51 歩きが入る
33〜34km5:372:28:28 歩きながら給水
34〜35km6:282:34:56 歩き時間が長くなる
35〜36km6:382:41:34 歩き時間が長くなる
36〜37km6:492:48:23 歩き時間が長くなる
37〜38km5:172:53:40 3:15のペーサに付く
38〜39km4:342:58:14 
39〜40km4:293:02:43 
40〜41km4:363:07:19 
41〜42km4:503:12:09 競技場手前の坂
42km〜ゴール0:573:13:06 

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ラップ
キロラップ
備考
0km〜5q21:044:13 
5km〜10q21:004:12 
10km〜15q21:054:13 
15km〜20q21:084:14 
20km〜25q20:554:11 
25km〜30q21:564:23 
30km〜35q27:485:34 
35km〜40q27:475:33 
40q〜ゴール10:234:44 

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 だが、今日は、そんな小さな事よりはるかに大きなものを得た。 ペーサの方から頂いたアドバイスだ。 フォームが自己流なので、以前から改善すべき点があるのではないかなと思っていた。 もし、今シーズン、サブスリーを達成できなかったが、クリニックに行ってみようかなとも思っていた。 だが、思わぬ場所で思わぬ機会を得られた。 クリニックに行っても、健全な時の走りしか見てもらえないだろう。 38q走って、本当にバテバテの自分の走りを見て、それに対してアドバイスを頂ける機会なんで、お金を払ったって得られるとは限らない。 本当にペーサの方に感謝である。
 
 これで怒涛の3月は終わった。 残るレースは4月のかすみがうらだ。 できればサブスリーを出したい。 出せないコースでは無い。 だが、最大の敵は暑さ。 4月後半となると、気温が相当上がる可能性もある。 それに今のこの足の疲れ方は異常だ。 うまく疲れが抜けないかも知れないし、抜こうとするといい練習が出来ない可能性が高い。 まあ、そうなったらそうなったで仕方がない。 その時出来る、ベストの走りをしたいと思う。 タイム狙いは、あと1年、来シーズンへの足掛かりにもしたい。 あと、5月には野辺山100qがある。 これこそスピードは不要、スタミナ勝負である。 野辺山を見越すなら、かすみがうらへのスピード強化より、疲労を抜くことが優先かもしれない。 まあ、かすみがうらから野辺山まで1ヶ月ある。 3月のような強行スケジュールは、もうない。 もう少し計画的に練習していきたいなと思う。
 
 また、タイム狙い最後のシーズンとなる来シーズン、どこに出ようかも考える。 できれば別府大分は外せない。 念願のカテゴリー2での出場が可能である。 あと、妻から、防府読売に出ればと言われている。 確かに出てみたい大会である。 自分としては、つくばでタイムを目指したい気もあるが、妻はつくばより防府と言う。 いずれにしても、その3大会以外は出ないと思う。 奈良も、能登和倉も、佐倉も、かすみがうらも、来年はお休みする事にする。 再来年以降、年1レース程度出るとした場合の候補レースとしよう。



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