2014/4/20 東丹沢宮ケ瀬トレイルレース(32q) inserted by FC2 system




東丹沢宮ケ瀬トレイルレース
 4月の第三日曜日、過去2年は、かすみがうらマラソンを走ってきた。 何気にこの日は全国的にマラソンが多い。 出場者が多いかすみがうらマラソンをはじめ、長野マラソンや今年から始まった前橋渋川マラソンなど。 思い出のかすみがうらや、妻の実家県である群馬県の前橋渋川も考えたが、今シーズンはフルマラソンを何回も走っているので、たまにはトレランもいいかなと思っていた。 そんな中、korunさんから、宮ヶ瀬で32qのトレランがあると聞いた。 トレランと言っても、32qのうち山岳区間は中間約10q程度、前後11qずつは、ほぼロードで、初心者向けだという。 場所的にも家から近く、これは出てみたいなと思った。 korunさんと2人で申し込んだ。
 
 今シーズンのフルマラソンは、初レースの湘南で会心の3時間11分を出した後、じり貧。 走るたびにタイムを落として、3月の能登和倉では3時間41分も掛かっている。 色々理由はあるが、痛かったのが2月末にかかったインフルエンザだ。 単なる風邪かと思って3月2日の立川ハーフを走って悪化させてしまったようだ。 その後、2週間、全く走らなかった。 ジョギングをはじめて3年、2週間全く走らずという期間は記憶になかった。 そのような状態で走った能登和倉で撃沈、その反省から翌週は少し走ったが、3月28日から4月12日まで、また2週間以上走らない期間をつくってしまった。 家族が敦賀に来たのも理由だが、走る気力を失っていたのが最大の理由である。 今思えば、走り始めて以来、最大のスランプであった。 4月13日に2q、16・17日に2.6qずつ走ったが、結局それだけ。 能登和倉を走り終わってから宮ヶ瀬トレイルまでの4週間で、走行距離わずか36qという、あり得ない状態で本番を迎える事になってしまった。 フルマラソンより距離は短いとはいえ、1,100mのアップダウンがある。 フルマラソンに近いスタミナが要求されると思われる。 果たして走りきれるだろうか。
 
 当日は、korunさんの車に乗せてもらう。 会場の宮ヶ瀬湖畔は、家族でよく遊びに行くところだ。 妻子供も、あとからバスで来て、レース後合流することになっている。 本当はkorunさんのお子さんも来る予定だったが、体調が悪く、家族がくるのは我が家だけとなった。
 
 当日は、雨だという。 もっとも、雨なのは下界。 コースの最標高付近は雪だという。 幸い、そう強い降りではなさそうだ。 だが、悩むのは靴。 防水の利いたトレランシューズなど持っていない。 しかし、そう強い雨にはならないというので、ランニングシューズとした。 また服装も悩みどころだ。 走っている間は暑いかもしれないが、登山区間で歩いたら寒いだろう。 シャツを2枚重ね着し、ウィンドブレーカーを着たり脱いだりしながら走る事にした。 また、念のため、リュックを背負う事に。 娘が小さい頃使っていた、ノースフェースの極小サイズのリュックだ。 こうした準備、コースは、6月の立山登山マラニックのいいシミュレーションになるなと思った。
 
 スタートブロックの指定は無く、早いもの勝ち。 早くから並んだので、比較的前の方をキープする。 スタートからしばらくは舗装された林道だが、さすがにアップダウンがある。 どういうペースで走ったら良いか分からない。 自分はフルマラソンでも、比較的ゆっくり入るほうだ。 しかも、1ヶ月前の能登和倉で突っ込んで撃沈しているため、より慎重になる。 まわりは我々を追い越してゆく。

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 やがて、しびれを切らしたのか、korunさんが先行する。 本当は追うべきだったかもしれないが、なにせ能登和倉の失敗が頭から離れず、後半勝負!とその時は思ってしまった。 しばらくkorunさんが前方遠目に見えていたが、山道だけにカーブが多く、次第に見えなくなってきた。 11qから山道なのだが、その前から勾配がきつくなる。 無理して追わず、楽に走っていた。 ところが、困ったことが起きた。 下痢の症状が感じられたのだ。 今まで、レース中にトイレに行った事は1度しかない。 それは初マラソンの時、しかも小便だった。 最近は走行時間が短くなったこともあり、我慢して走りきってしまう事が多い。 だが、今回は先が長いかもしれない。 しかも、下痢というのがまた困った点だ。 どうしようかと思っていると、10q地点にトイレがあるという。 迷ったが、先を考え、トイレに行く事に。 幸い、そう長い行列ではなく、少し待って入れた。 予想以上に柔らかく、ここでトイレに行っておいて正解だった。
 
 ロスは5〜6分くらいだろうか。 まあ、先も長いし、後半取替してやろうと思っていた。 トイレから先は未舗装の林道をしばらく走り、やがて山道に入る。 まずここで最初の洗礼。 登山口が渋滞していて、待ち行列が長く伸びているのだ。 この光景を見て、なぜまわりのランナーがそうも自分を追い越していくのか、やっとわかった。 こういうコースのトレランでは、どのくらいの順位で登山口に到着するかが、まず最初のポイントなのだ。 そういった意味で、登山口手前のトイレに行ったのは痛いロスだった。 行列に並んでからすぐ先の登山口に到達するまで10分近く待ったような気がした。 実際には、もう少し短かったかもしれないが。 渋滞しているのは入り口だけかなという淡い期待を持っていたが甘かった。 登り始めても思うようなペースで進めない。 というか、抜かしどころがないのだ。 ひたすら行列の流れに乗って前に進むしかない。 立ち止まる事も多かった。 やがて脇に雪が積もりだす。 走れず寒くなって、ウインドブレーカーを着用する。 どれくらい登っただろうか。 最高点が近くなると、若干流れが良くなる。 とともに、道も広めとなり、遅い人を少しは抜けるようになる。 しかし、ここまで登りでストレスが溜まるとは思っていなかった。 最高点に達すると右折して下り道。 雨というか積雪がランナーの足で融かされ、下がぐちゃぐちゃだ。 もう靴はどうなってもいい。 ただ、転びたくはないなと思った。 呼吸はまったく辛くなく、体力は有り余っていたが、山下りとなると、また勝手が違った。 遅い人は抜けるが、抜かれる事もある。

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 ところで、korunさんは、どのあたりだろうか。 以前、高尾山にkorunさんとハルさんと3人で行った時、korunさんは下りがめっぽう速かった。 山道の下りで抜かすのは絶対無理と分かっていたが、あの登りの渋滞では、登り区間でもだいぶ離されたに違いない。
 
 山道を下り切った21q地点にエイドがある。 もうだいぶ遅れてしまったので、休憩してバナナを頂く。 さて、ここからは再びロード中心。 得意としている下りのロード、足も全く平気だし、呼吸もまったく大丈夫。 一気にペースを上げ、前を追いかける。 korunさんを追いかけたいが、どの程度離れているか、皆目見当がつかない。
 
 下りばかりと思いきや、林道から離れ、また山登り区間がある。 足も呼吸も余裕があるので、歩かず走って登る。 このあたりのランナーレベルだと、25q過ぎの登りは歩いている人が多い。 前半の山登りほど混雑しておらず、かつ道が広めなので、どんどん追い越していく。 だが、しばらくして急な山道の下り。 やはり下りは苦手だ。
 
 再び林道に出ると、あとはゴールまで舗装道路。 もしかしたらkorunさんが見えるかもとの思いで前を目指す。 黒い服のランナーを前に見るたびにkorunさんでは、と思ったが、遂に捉える事は出来なかった。 ラスト3qから、残り距離表示が示された。 korunさんに追いつくのは厳しいかもしれないが、なんから目標を持って走りたい。 残り3q地点で4時間15分だったから、4時間半切りを目指そうと思った。 残り2q地点ん4時間19分台で通過。 キロ5分を切っているから、このペースでいけば4時間半は切れるなと思った。

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 次の1qも5分を切った。 あと1q。 やがてスタートした会場が見えてきた。 ところが、キロ表示があいまいだったようで最後の1qが長い。 会場をぐるっと回るように走らされ、スタート地点にの戻るルート。 残念ながら4時間半を超えてゴール。 4時間30分39秒だった。

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 ゴールすると、トン汁をもらう。 だが、ここにもkorunさんは居なかった。 という事は、だいぶ前にゴールしたのだろう。 トン汁を食べ、korunさんの車のところにいると、もうだいぶ前にゴールした感じのkorunさんがいた。 いやあ、完敗。 実に21分もの差を付けられていた。 いくら最後の下りロードで頑張っても、追いつけない差だった。
 
 妻子と合流し、korunさんの車で帰る。 昼食がまだだったので、堀之内野猿街道のスープカレー屋に行く。 結局家まで送ってもらった。 ありがとう、korunさん。
 
 しかし、3月の能登和倉といい、堕ちるところまで堕ちたという感じだ。 6月の立山登山マラニックは絶対完走しなければならない。 秋の湘南国際では、アドバンスで1位にならなければならない。 このままでは駄目である。 立山は今日の倍の距離。 宮ケ瀬のコースが1,100mのアップダウンに対し、立山はほぼ登り一方で標高差3,003m。 制限時間10時間半だから、宮ケ瀬に4時間半掛るようでは完走厳しいだろう。
 
 数日後、runnnetに結果が出たが、残念ながら11km、21kmの計測地点のラップは公表されなかった。 仕方がないので、オールスポーツの写真撮影タイム等から、korunさんとの差を考察する。

   5kmまで併走
   10km 1分遅れ(目測)
   20km 25分遅れ(写真撮影タイムより)
   残り3km 25分遅れ(写真撮影タイムより)
   ゴール 21分遅れ(公式タイム)

 ラスト3kmで4分詰めているから、ロードの下りではだいぶ追いかけたと思うが、いかんせん山区間(11〜21km)での差が大きすぎた。 登りの渋滞もだが、下りでもだいぶ離されたのだろうなと思う。
 
 とにかくトレーニングと減量。 もう甘えは許されない。 また走りこんで、昨年秋のようなスピードとスタミナを復活させなければと強く思った。



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