2015/3/29 佐倉朝日健康マラソン(フル) inserted by FC2 system




佐倉朝日健康マラソン
 2年ぶりの佐倉。 忘れもしない、一昨年はサブ3.5に6秒届かない3時間30分5秒。 しかも、ラスト500mまでサブ3.5達成可能なラップで走っていながら、最後の坂で足が止まってしまって、それで6秒届かないという、最高に悔しい思いをした大会だ。 今年こそ軽快に最後の坂を上って、気持ちよくゴールしたいと思っていた。 今シーズンエントリーした7レースのうち、6レース目。 最も本命にしていた別府大分毎日マラソンで自己ベストを更新し、少々燃え尽き気味ではある。 しかし、立川ハーフで1時間26分の好タイムを出したから、勢いに乗って、という気持ちも無くはなかった。 だが、足の調子がイマイチだった。 原因は2つ。 立川の後遺症と、腹筋カールのやり過ぎにより足の筋を痛めた事だ。 立川は、走り始めはフルの練習のつもりだったが、走り始めるといい記録を出したくなり、全力を出し切ってしまった。 結果、ハーフとはいえ、相当ダメージが残ってしまい、なかなか疲労が抜けなかった。 腹筋カールは、新しい取り組みをと思って、3月から始めた。 始めたといっても、昔はやっていて、初めて3時間半を切ったかすみがうらの頃はやっていた。 だが、その秋、湘南で3時間11分を出した頃は、筋トレをやっていなかったので、正確には復活である。 会社の昼休みにもやったり、少しオーバーワークになってしまったようだ。 足を上げているため、腹筋だけではなく、足の筋肉にも負荷が掛かっていたようだ。 大会前日の3/28(土)、休足日ではあったが、少しペースを上げて走ってみた。 やはり足が重いのである。 参ったなと思った。

 考えてみれば、久々の家から行く大会。 前回の別府大分、前々回の奈良は泊まりであった。 今回は、アドバンスのメンバーと走る。 出場するのは、korun氏とUmerun氏だ。 ただ、korunさんは痛めた足が完調ではなく、ゆっくり走るという。 Umerunさんはご実家から行くというので、現地待ち合わせとした。 当日の予報は、雨であった。 天気が良ければ、korunさんの奥さん、娘さんも行くという。 だが、予報が悪いので無理かなっと思っていた。 いずれにしても、korunさんは車で行くというので、乗せてもらう事にした。

 当日は、朝3時起床。 雨の予報だったが、雨雲が遅れているようで、午前中は晴れ、昼頃から曇り、雨は午後・夕方だという。 暑くなるかなと思った。 あとは風。 予報では南西の風5mであった。 佐倉は、場所により遮るものが全くないコース。 風は参るなと思った。

 朝5時15分にkorunさんが我が家へ迎えに来てくれた。 奥さんと娘さん、愛犬も一緒である。 稲城から中央道に乗り、都心環状線、9号線を通り、東関東道で四街道まで行く。 今朝も運転はkorun氏。 走るというのに、いつも感謝である。 渋滞はなく、京成佐倉駅近くに6:50頃に着いた。 目当ての駐車場は、8割くらい埋まっていたが、まだ空きがあり、無事駐車スペースを確保。 すぐ後で見た、別の駐車場は満車であり、いいタイミングで入れたといえる。 コンビニで買い物をして駅前からシャトルバスに乗る。 一昨年は30分くらい待ったが、今日は時間が早いからか、待たずに乗れ、かつ座れた。

 シャトルバスを降り、まず参加賞のシャツを受け取る。 そして野球場へ。 残り500mの看板が立つ、因縁の坂を上がる。 今こうしてみると、別に心臓破りの坂という訳ではないのだが。 数字的にも、奈良マラソンの競技場の坂の方が、標高差が大きい。 まだ時間が早いせいもあり、余裕を持って野球場の外野芝生にテントを張る。 トイレに行くが、行列は無し。 無事に済ませ、あとはスタートを待つだけである。 やがてUmernさんが到着。 混雑感はなく、天気も良く、雰囲気は最高である。 しかし暑そうだ。 午後から雨というが、今のところ、そのような気配は全くない。 自分はノースリーブで走る予定であったが、korunさんも半袖からノースリーブに変更する。

 スタートは9時半。 9時過ぎにスタートブロックへ入る。 さすがに〜3:00のブロックには入らず、3:00〜3:30のブロックに入る。 しかし、一つ一つのブロックが小さく、3:00〜3:30のブロックとはいえ、前の方なので、スタートラインまで20m程しかない。 スタートを待っていると、大学時代の友人、かねやん氏から声が掛かる。 彼とは最近、Facebookでのやり取りはあるが、会うのは10年ぶりくらいだ。 今日は本人は走らないが、奥様の10qの応援で来たという。 久々に会えて、非常に嬉しかった。

 早めにスタートブロックに入った我々であったが、ブロックが狭いからか横入りする人が多く、人口密度が非常に高くなってきた。 スタートラインを超えるまでの時間はわずかかもしれないが、これはスタート後、非常に混雑するなと思った。

 9時半に号砲がなる。 号砲と同時に時計を押す。 やはり混雑が激しく、Umerunさん、korunさんとはぐれないようにするのに必死だ。

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 競技場を出て下りに入るが、混雑していてブレーキを掛けざるを得ない。 非常に走りづらいが、しばらくは我慢だ。 運動公園アクセス道路を出て右折すると、やっと道が広くなり、走りやすくなる。

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 まもなく1q地点。 タイムは5:17。 スタートロスの20秒を加味しても5分近い。 混雑が激しかったから、これは仕方がない。 やがて上りに入る。 Umerunさんは上りが速い。 後ろから付いていく。 2qは4:39。 予定通りのラップである。 2qを過ぎると駅に向かって下り。 Umerunさんが上りが速いのは知っていたが、下りも速い。 3qは4:33と、予定より速いラップ。 駅前の交差点を右折し、平坦になってからは自分が引っ張る。 だが、はやくもkorunさんが見当たらない。 彼は、今日はゆっくり走ると言っていたので、別行動でも仕方がないかなと思っていた。 4qは4:37で、ほぼ予定通り。 その先、再び上りとなるが、やはりUmerunさんはペースが落ちない。 ランナーが少しばらけてきて、併走して坂を上る。 5qは坂の頂上の手前で、この1qやはり4:37。 5qのスプリットが23:43であり、スタートロスを考えれが上出来な数字である。 その先、下り。 こんなに急だったかな、と思う。 早くも痛めている足の内側に痙攣の兆候を感じる。 痙攣の兆候だけでなく、膝が抜ける感じもする。 どちらかといえば、痛めているのは右膝なのに、今日は左膝に違和感を感じる。 まだ5q過ぎなのに、やはり今日は無理できないなと思う。 その先給水。 今日は暑いので、水とポカリスエット2つのカップをもらう。 Umerunさんが「金さんから給水もらっちゃいましたよ!」と嬉しそうに言う。 どうやらテーブル数が少ない、向かって右側にいたらしい。 全く関係ない、隣を走っていたランナーが「いいな、羨ましい」と言う。 下りがあったせいか、6qは4:29。 どちらかといえば、ここまで追い風であった。 しばらく京成線の線路沿いを走る。 線路は盛土の上だ。 成田方面へ、回送電車が走っていく。 しばらく京成線の線路沿いを走るが、やがて田んぼのなかの道へ。 横風を強く受ける。 これは向かい風になったら嫌だなと思う。 7qは4:38。 安定したラップである。 7q地点の右折して、細いあぜ道のような農道を進む。 舗装されているのだが、道路に土の塊がくっついていて、意外に走りづらい。 38q付近の未訪道路といい、路面の悪さが佐倉の難点である。 それでも追い風に助けられ、8qは4:36。 しかしやはり風が強い。 中平橋を渡った先で左折して南へ向かうと、向かい風をモロに受ける。 本当は誰かの後ろに付けばいいのかもしれないが、姑息に思えて、自ら風に立ち向かう。 やがて道は右折、いったん向かい風から横風になる。 9qは4:40。 向かい風があったのに、悪くはない。 だが、もしかしたら、力を余分に使ってしまったのかもしれない。 横風は横風で走りづらい。 向かい風よりマシかもしれないが、抵抗を受けている事は間違いないだろう。 少し楽して走るべきか、それともラップを優先すべきか、迷うところであるが、恐らくUmerunさんはラップを正確に刻むことを優先すると思うので、それに従う。 10qは4:43。 初めて4:40を下回った。 それでもスプリットは46:49だから悪くない。 別大が47分少しだったと思うので、それより速いのだ。 坂があったし、風も強いので、別大よりいいペース、言い換えればエネルギーを多く消費した走りと言える。

 自分にとって、ここまではウォーミングアップ、ここからがレースである。 だいたいタイムを出すレースでは、ここから5q22分に上げていく。 キロラップに直すと4:24であり、調子が良ければ4:20を切る事もある。 そして、そのラップを少なくとも30qまで維持するのが最近のレースプランだ。 だが、今日はやめる。 既に痙攣の兆候や膝の違和感を感じていたので、自己ベストを出すのは絶対不可能である。 行けるところまでUmerunさんと並走するつもりだ。

 10qの先で鋭角気味に左折する。 南に向かうので向かい風だ。 さすがに堪える。 11qは4:44。 やはり向かい風の影響か。 11qの先で右折して、向かい風から横風に。 給水地点があり、やはりコップを2つ取る。 暑いので、給水だけはしっかり取ろうと思った。 パンもあったのだが、ここではパスする。 12qも4:44。 やはり向かい風の影響と給水によるスピードダウンだろう。 西に向かって横風なのだが、左手に丘や林がある区間が多く、少し風が弱く感じられるのが助かる。 林の脇は日陰というのもありがたい。 午後から曇りというが、まだ陽が出ていて暑い。 このあたりは、40〜41qとコースがダブっている。 去年の記憶がよみがえってくる。 12〜13qの記憶は全くないのだが、もがき苦しんでいた40〜41qの記憶とダブる。 40.5qの左折地点も思い出の地点だ。 今は係員がいて、左折する道路を塞いでいる。 その奥に競技場の丘が見える。 2時間後に、あの坂を上るんだなと思う。 13qは4:37。 向かい風から解放され、少しラップを戻した格好だ。 このペースを維持したい。 その先で、県道65号線をくぐる。 草ぶえの丘を経由して18q付近でその道を走る事になるのだが、もうランナーが走っているのが見える。 先頭に近いランナーではないかと思われる。 その県道のカルバートをくぐった先に、千バットマンがいた。 沿道は田畑が多く、寂しいのだが、応援してくれる人は皆熱心である。

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 14qは4:38。 いいラップである。 だが、このあたりで左手の丘が切れ、強い横風を受ける事となった。

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 田んぼの真ん中の道から小さな集落へ入る。 いよいよ草ぶえの丘だ。 ずっと真っ直ぐ走ってきたのだが、集落へ入ると、道が右に左にカーブする。 Umerunさんは上りが速いと思うので「後で追いつくから、先に行ってて」と言う。 Umerunさんは「余裕ないっすよ」と言う。 上り口がちょうど15q地点。 この1q4:40。 予定通りである。 長くはないが、結構傾斜の強い上りである。 歩いている人もいる。 やはりUmerunさんは、あまりペースが落ちない。 自分はペースが落ちるので、その差がどんどん開く。 坂が終わって平坦になった時、2人の差は30mほどに開いた。 まあいい、ゆっくり追いつこうと思った。 16qは4:58。 上りがあったので仕方がない。 そういえば一昨年も、この区間は5分を少し超えたなと思う。 その先に給水所。 ここではパンをもらう。 まだ暑いので、もちろん水も補給する。 コップを捨てる都合から、先に水を飲み、そのあとパンを食べる。 17qは4:44。 少し遅い。 やはり向かい風の影響だろうか。 それでもUmerunさんとの距離を詰め、やがて追いつく。 その先で鋭角にカーブする。 一昨年は、このあたりで痙攣の初期症状を感じたなと思う。 だが、この2年で、自分は大きく成長した筈である。 このあたりは、スタートの競技場と近いせいか、応援が多い。 ゆっくり走っているので、呼吸は全く平気、LSDくらいの心拍数だ。 沿道に手を振って「ありがとう」と言いながら走る。 18qは4:41。 まだ少し遅いか。 やがて下りに入る。 印旛沼へ向かって長い下りだ。 だが、この下りで、またしても痙攣の兆候を感じる。 まだ18qなのに。 思い出したくはないが、2年前の悪夢がよみがえる。

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 坂を下りきると県道を離れ、いったんサイクリングロードへ入る。 19qは4:33。 やはり下りだったので、少しラップを戻した。 右手に先ほど走っていた県道が見えるのだが、通行止めではなく対面通行のようだ。 しかし、待ち時間が長いのか、係員に文句を言っている車や、諦めてUターンしていく車がいる。 申し訳ないなあと思う。 サイクリングロードから一般道を出て左折し、双子橋を渡る。 細かいアップダウンがあるとともに、道路の切れ目の路面状態が良くなく、注意がいる。 ここから印旛沼をぐるっと周る事になる。 遮るものが無く、風が堪えるだろうなと思う。 スタートからずっとUmerunさんと並走していたのだが、このあたりからUmerunさんが遅れ気味に感じた。 ちらちら後ろを見ながら、ペースを調整する。 20qは4:51。 やはり少しラップが落ちている。 自分も、呼吸は全く平気なのだが、やはり足が完全ではない。 後ろを見ながらペースを落とす。 21qも想定より遅い4:52。 そしてハーフを通過。 時計は1時間39分少々だった。 3時間20分を目指すのであれば、ペース的な余裕は無かった。 だが正直、後半のほうがきついだろうなと思う。 やはり一昨年を思い出す。 ハーフ通過タイムは、ほぼ一緒である。 身体の疲れ具合こそ違うものの、足の状態は似たようなもの。 嫌な予感が現実的になりつつあるな、と弱気になる。 その先の給水所で、またパンをもらう。 今日は自己ベストを目指していなので、沢山食べようと思っていた。 Umerunさんも給水したようだが、少し自分の後ろにいる。 やはり調子が落ちてきたのかなと思う。 給食の影響があったのか、22qは4:59と、5分に迫るほど落ちてきてしまった。 それまで横風だったのだが、道が左に曲がって、強い向かい風となる。 楽に走る事ができず、やはり力んでしまう。 23qは4:52。 何とか少し戻したが、ますます向かい風は強くなる。 24qは5:02と、遂に5分オーバー。 いよいよ3時間20分を目指すには厳しいスプリットとなってしまった。 25qも5:02。 これは、もしかしたら、一昨年のスプリットを下回っているかなと思う。 確か、28kmまで5分超えのラップは無かったはずである。 ここで遂に、Umerunさんが「先に行って、足が痛くて駄目だ」という。 だが、自分とて余裕がある訳ではない。 しばらく後ろを見ながら走る。 その先給水所。 ポカリスエットをもらうが、やはりUmerunさんが遅れ気味である。

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 その先左折して船渡大橋を渡る。 相変わらず向かい風。 だが、そのもう少し先で左折してサイクリングロードに入れば追い風かなと思う。 しかし、Umerunさんのペースが上がらない。 26qは5:32。 いよいよデッドラインかと思い、申し訳ないが、ここから単独走とさせてもらう。 サイクリングロードに入ると、期待通り追い風。 去年は桜が咲いていたが、今年はまだなようだ。 25〜26qで抜かれたランナーを再び追越し、気持ちよく走っていたのだが、27qのラップは4:49と、思ったより伸びてこない。 絶好調なら4:20くらいで走れるのに、それより30秒も遅いのだ。 身体が遅いペースに慣れてしまっているのか、それとも痙攣の兆候が原因なのか。 もちろん呼吸は全くきつくなく、向かい風でもないのにこのラップはがっがりである。 28qも4:47と伸びてこない。 前半の4:40すら上回れないのだから情けない。

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 こうなると、タイム的な目標が無くなる。 どう頑張っても3:20は無理だろう。 ジョギング状態でも3時間半かかる事は無いだろう。 29qの手前でも、やはりパンをもらう。 もう気持ちはグルメラン。 29qは竜神橋の橋の上。 4:52と、やはり伸びてこない。

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 竜神橋を渡ると殺風景となる。 やはり一昨年を思い出す。 向かい風で苦しかったなあと思う。 もちろん体は今年のほうが楽だが、足の状態は似たようなもの。 あれから2年、大きく成長した筈なのに、なんで2人前の自分と勝負しなければならないんだろうと思う。 竜神橋手前の給水で追い抜かれた男性ランナーと、その後ろを走っている女性ランナーを追い掛けたので、少しペースが上がって30qは4:43。 だが、上がったと言っても情けないラップである。 駄目だな、こりゃ、と思う。 どうにもこうにも目標が持てなかった。 あ〜あ、あと12qも走らなきゃならないのか、と思う。 一時は、30q以降、誰にも抜かれずにゴールしようと思っていたが、追いつけそうもない人に抜かれると、追う気力が湧かなかった。 31qは4:52。 もう低レベル安定状態。 ふと気が付くと、暑かった日差しはどこへやら、陽が陰って涼しくなってきた。 しかし、結構止まっているランナーが多いなと思う。 前半、風にやられたランナーだろうか。 歩いてしまっては寒いだろうなと思う。

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 32qは4:55。 もう惰性。 その先で、サイクリングロードと別れを告げ、往きに走った農道へ戻る。 去年を思い出し、懐かしいなと思う。 このあたりからずっと必死だったなと思う。 今年は何をしているんだろうと考える。

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 33qは5:00。 ゆっくり走っているのに、痙攣の症状が強くなる。 自分はスタミナタイプじゃなかったんだろうか。 ここまで足が参るのは、いつ以来だろうなと思う。 33qの給水所でポカリスエットをもらう。 ポカリスエットとはいえ、水で薄めてあるようだが、ここのは特に薄かった。 あと、これはどこの給水所でもそうなのだが、ぬるくて微妙な感じである。

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 34qは4:54。 疲れていると、普通、1q経過するのが長く感じるのだが、今日はあっという間にキロ表示がやってくる。 集中力が無いからであろう。

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 35qは4:59。 再び5分近くのラップに落ちてしまう。 35qの先に給水がある。 やはりパンを食べたいなと思う。 自分の好みとしてはチョコクロワッサンなのだが、普通のクロワッサンを手渡してくれるので、そちらをもらう。 南側の道路を、競技場に向かうランナーが走っているのが見える。 時間的にサブスリーを目指しているランナーだろうか。 きっと必死に走っているんだろうなと思う。 それに対して自分は一体。。 36qは5:11。 給食があったとはいえ、遂に5分オーバー。 一時は誰にも抜かれずに、という目標を掲げたのだが、次第に自分を抜いていくランナーが増えてゆき、また抜かれても悔しく思わなくなってきた。 37kmは5:07。 もう5分台のラップに定着してしまいそうな感じである。 情けない。 サブ3.5をはじめて出した2年前のかすみがうらでも、5分を超えるラップはわずかだったと思うが。 スプリットを確認すると2時間58分30秒である。 ここからキロ5分を超えると、3時間25分も切れない事になる。 せめて、そこを目標にすればいいのだが、楽をしたいという自分に負けてしまう。 しかも佐倉名物、未舗装区間。 さらに今日は向かい風。 未舗装区間が終わって右折したところが38qなのだが、この1q5:21。 本日最悪ラップ。 もう25分切りも無理である。 いよいよ目標が無くなってしまった。 あとの楽しみと言えば、昨年食べられなかったパウンドケーキを食べる事と、最後の坂を軽快に上がることくらいだ。 パウンドケーキは、思ったより小さく切ってあった。 鷲づかみにする訳にもいかず、止まって丁寧に手に取る。 早速口に入れてみるが、もそもそして、とても喉を通らない。 幸い、水のコップもとったので、少し口に含んで飲み込む。 39qは5:17。 5分超えのラップを目にしても、どうも思わなくなってきた。 思えば、この39〜40qは、一昨年、最後の坂を除いて最も苦しかった区間だ。 今日は、そのリベンジと言う目的もあったのだが、これってリベンジになっているのかな、って考えてしまう。

 40qは5:18。 あと2q。 早く最後の坂にならないかな、と思って走る。 やがて遠くに左折地点が見える。 あそこを曲がれば、間もなく41q地点、そしてラストだ。 嬉しくなったが、左に曲がると猛烈な向かい風。 遮るものが無く、またペースが落ちる。 41qは5:36。 これは情けない、サブ4ペースのラップである。 まあいい、あとは一昨年を思い出して坂を上がろう。

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 残り500mの看板を過ぎると坂が始まる。 痙攣の症状が出ていたとはいえ、30q以降のんびり走っていたので、足に余裕はある。 と言っても、全力を出すほどの気力は無い。 マイペースで気持ちよく坂を上がっていく。 今にして思えば、こんな坂、一瞬である。

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 坂を上がると競技場の入り口。前に数人ランナーがいたので、抜かすべくペースアップ。 ホームストレートのフィールドに、korunさんの奥さんと娘さんがいたので、笑顔で手を挙げる。

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 一昨年とは別人の表情でゴール。 タイムは3時間26分14秒。 今シーズンワースト記録である。

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 しかし、このタイムでも足がつらい。 こんなに足の耐力が無かったかなと思うと、がっかりである。 高校生ボランティアにチップを取ってもらい、korunさんの奥さんのところに行くと、ちょうどUmerunさんがゴールしたという。 これには少しびっくり。 25qで遅れた時は、ずるずるいってしまったのではないかなと思っていたが、良く盛り返したものだ。 お互い健闘をたたえ合うが、やはり出てくる言葉は「きつかった」である。 呼吸も体も、全くきつくないのだが、足だけは相当参っている。 こういう感覚はいつ以来だろうか。

 佐倉はゴール後に給食があるのがありがたい。 ボランティアの人からバナナをもらい、さらにチョコクロワッサンを3つもらう。 クロワッサンは、コース中から何個食べた事だろうか。 ゴールでkorunさんを待つという選択肢もあるが、今日の感じからいくと、ゴールはしばらく後になりそうである。 寒いので申し訳ないが、先に着替えさせてもらう事にする。 テントへ戻ると、テントが風で倒れてしまっている。 やはり風が強かったんだなと思う。 足が疲れたので、シートに座って待っていたが、korunさんは戻ってこない。 しばらくして、奥さんと娘さんが戻ってきた。 お、ゴールしたかと思ったが、そうではなかった。 戻ってきたのは奥さんと娘さんだけだった。 もしかしたら、ゴールで会えなくて、こっちにいるかと思って来たらしい。 どうしてしまったのか。 リタイヤしているのかもしれない。 これまた申し訳ないが、先に2人で食事をとらせてもらう。 Umerunさんはビールとおでんを、自分は牛筋うどんを食べる。 食事をとってテントに戻ったが、まだkorunさんが来ない。 2人でゴール付近へ行き、しばらく見ていたが見当たらない。 Umerunさんはご家族との都合で、帰らなければならない。 先にテントに戻ると、自分の携帯に電話が。 korunさんが、ようやくテントに戻ってきたという。 やはり足が痛くなり、ペースダウンし、低体温症になってしまったという。 暑かったので、ノースリーブで走り始めたkorunさん。 だが、ペースが下がるとつらい。 汗をかいた服に強風が吹きつけて体温を奪い、陽は陰って気温は下がっていく。 給水しても胃が受け付けず、吐いてしまう状態だったという。 胃に入れられないとエネルギーが摂取できず、歩いていても楽ではなく、呼吸が下がらなかったという。 もう袋小路という感じだろう。 しばらくテントの中で横になって回復を待つ。 本当はしばらく休んでいれば回復するのだろうが、娘さんもいるし、次第に雲が厚くなってきて、雨が降りそうだった。 とりあえず車まで移動しようと、テントを畳んでシャトルバス乗り場へ向かう。 バス停までが遠い。 もう少しでバス停という所で雨が降りだす。 結構大粒の雨だ。 傘をさしてバスを待つ。 駅までは乗ってしまえばすぐで、無事到着、korunさんには駅で待ってもらい、駐車場から車を持ってくる。 korunさんはとても運転できる状態ではなく、奥様も首都高が不安との事で、自分が運転して帰る。 温かいものならと、ホットのお茶を買ったのだが、やはりあまり飲めず、助手席でぐったりしていた。 四街道から東関東道へ入り、宮野木から京葉道路へ。 本来であればそのまま東関東道を走ったほうが早いが、事故渋滞との事で京葉道路を選択。 幕張付近で7q、また首都高の錦糸町から先で混んでいたのは想定の範囲内。 4号線の下りも、ほぼ全線断続渋滞で、高井戸に着いたのは18:10だった。 稲城で高速を降りて尾根幹線道路へ。 ようやくkorunさんの体調が復活。 車中、かすみがうら出場是非と、野辺山への不安を口にする。 大会欠場は勇気がいる。 だが、ようやく故障が治って、走れるようになってフルを走って、また故障では、いつになっても万全な状態にならないかも知れない。 確かに、かすみがうら欠場は選択肢かもしれない。 一緒に走れないのは残念だが、状況が状況なので仕方がない。 野辺山への不安も、もっともだ。 思うような練習が積めず、もどかしいだろう。 だが、野辺山が不安なのは自分だって同じだ。 今日のようにペースを落としたのに足にくるようでは100q持たないだろう。 もっとスタミナをつけなければと思う。

 自宅には7時前についた。 往きも帰りも、家まで来てもらって、korun氏には感謝である。 とにかく早く足を治してもらいたい。 また切磋琢磨して、お互いレベルアップしていきたいものである。

 最悪のタイムだが、反省の意味も込めて、ラップ表だけは載せておく。

 
ラップ
スプリット
備考
0〜1km5:175:17 
1〜2km4:399:56 
2〜3km4:3314:29 
3〜4km4:3719:06 
4〜5km4:3723:43 
5〜6km4:2928:12 
6〜7km4:3832:50 
7〜8km4:3637:26 
8〜9km4:4042:06 
9〜10km4:4346:49 
10〜11km4:4451:33 
11〜12km4:4456:17 
12〜13km4:371:00:54 
13〜14km4:381:05:32 
14〜15km4:401:10:12 
15〜16km4:581:15:10 
16〜17km4:441:19:54 
17〜18km4:411:24:35 
18〜19km4:331:29:08 
19〜20km4:511:33:59 
20〜21km4:521:38:51 
21〜22km4:591:43:50 
22〜23km4:521:48:42 
23〜24km5:021:53:44 
24〜25km5:051:58:49 
25〜26km5:322:04:21 
26〜27km4:492:09:10 
27〜28km4:472:13:57 
28〜29km4:522:18:49 
29〜30km4:432:23:32 
30〜31km4:522:28:24 
31〜32km4:552:33:19 
32〜33km5:002:38:19 
33〜34km4:542:43:13 
34〜35km4:592:48:12 
35〜36km5:112:53:23 
36〜37km5:072:58:30 
37〜38km5:213:03:51 
38〜39km5:173:09:08 
39〜40km5:183:14:26 
40〜41km5:363:20:02 
41〜41.2km1:053:21:07 
41.2km〜ゴール5:063:26:13 





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