2015/3/1 立川シティーハーフマラソン(ハーフ) inserted by FC2 system




立川シティーハーフマラソン
 去年に続いて、またしても雨。 ただ、去年と決定的に違うのは体調面。 昨年は大会前から熱っぽかった。 本当はDNSと思っていたのだが、娘がどうしても走れと言うので無理して走って1時間50分だった。 その後、実はインフルエンザだったことがわかり、無理して走った事で長引かせてしまった。 今年は、年が明けてからは風邪もひかず、体調は良かった。 別大のあとも順調に練習が積めており、走りたくて仕方がないという気持ちになっていた。 そんな中で迎えた本大会。 もちろんタイムは目指したい。 だが、自分として、やはりタイムが欲しいのはフルマラソン。 本大会で画期的タイムを出すというよりは、フルマラソンに向けてのひとつのポイントという位置づけだった。 従って、大会前一週間も、練習を抜くことはせず、足は重かった。 といっても、本場前2日くらいは足を休めようかなと思っていたが、予想外の出来事が。 前日の土曜日、娘がアクアブルー多摩に行きたいというのだ。 わが家からは3q近くの距離あり、いつも行く時は、妻娘は自転車、自分はジョギングで行く。 しかも、坂がきつい箇所では、娘の自転車を走りながら押さなければならない。 なるべく自らの力で漕いでもらったが、それでも尾根幹の手前は押して走らなければならなかった。 プールでもおとなしくしていればいいのだが、つい泳いでしまった。 帰りはほとんど自力で帰ってもらったが、完全休足の予定から一転、足を使う日になってしまった。
 

 日曜日、レースは9時半スタート。 近いので、朝普通の時間に起きて行けるのが魅力だ。 6時に起き、ご飯の朝食。 炭水化物摂取としたが、さすがにご飯だけでは喉を通らず、キムチで食べる。 朝7時に家を出て、7:07の電車に乗り、稲城へ。 ここから1q歩いて稲城長沼へ行き、南武線に乗る。 普通の人は稲田堤で乗換えると思うが、遠回りになるし、1qくらいなら歩いたほうがいい。 稲城長沼の駅でトイレに行く。 さすがにここの駅だとトイレは混んでいない。 昨日の夜から下痢気味だった。 まあ、このタイミングで出てくれたのは良かった。 南武線の電車は混んでいたが、府中本町で座れて立川へ。 すぐ発車する青梅線に乗って、8時ちょうどに西立川に着いた。 駅周辺には、待ち合わせをするランナーが沢山いたが、自分はみんなの原っぱへ。 まだ、アドバンスのメンバーは誰も来ていないようだった。 早速参加賞を引きかえ、計測チップを靴に付ける。 だが、普通のタイプとは異なり、紐をほどかなければならないので大変だった。 やがてUmerunさんが到着。 だが、トイレに行く都合もあり、早々に荷物を預けてスタート地点へ行ってしまった。 続いてKorunさん、ハルさんが到着。 東屋の下にシートを敷いている。 現時点で雨はほとんど降っていなかった。 だが、予報だと午前中から雨だ。 korunさんもハルさんも、アドバンスのノースリーブではなく、半袖だ。 korunさんは、ビニール袋をかぶっている。 アドバンスのノースリープ&短いランパンの自分だけ、際立って薄着である。 雨が降ったら低体温になりかねない格好。 降らない事を祈って、一か八かの服だ。 ハルさんと、何分で入るかという話をする。 自分は「キロ4分!」と言うと、ハルさんが冗談だろ、という表情をする。 だが、4分は無理でも、4分5秒くらいのペースで行ければという思いはあった。 実は、妻から、今日こそ突っ込んで入れと言われていた。 自分はフルを走るとき、5q24分、10q47分で入るのだが、3時間10分を目指すには、かなり遅い入りであり、かねがね妻に「もっと速く入れば」と言われていた。 今日はハーフ、潰れてもダメージが少ない。 言われたとおり、速め、タイム的には10q42分を切るタイムで入ろうと思っていた。 今日の目標は1時間28分台。 それには、イーブンで走って10q42分だ。 自分は、どちらかというと後半タイプだが、今日は前半からとなると、10q42分切りは最低ラインだ。 後半ブレーキになっても、まあいい経験だと思った。 ちなみに、目標の28分台には訳がある。 アドバンスのメンバー、誰かが90分を切っても不思議はない。 特にハルさんは2月猛烈に走りこんでおり、可能性が最も高いだろう。 90分を切るだけでなく、1位になりたい。 28分台を出せば高い確率で1位になれるのでは、という思いがあった。
 
 スタートは駐屯地の滑走路。 幅が広いので、スタートロスが少ない。 と言っても、ゼロではない。 自分は陸連登録しているので、決められた位置は前の方だ。 Umerunさんを探したが見当たらない。 一緒にスタート地点に移動したkorunさん、ハルさんと一緒にスタートしようかとも思ったが、どうせ今日はスタートから突っ込むつもりでいる。 スタートしてすぐに別々になるのなら、ロスが少ない陸連登録ブロックからスタートしようと思った。 スタートまで寒かったが、幸いラインについてからスタートまで5分くらいしかなかったので我慢できた。 9時半に号砲。 さすがに混雑はなく、速い流れとなる。 後ろから自分を抜いていくランナーが多い。 だが、むきになって、そのランナーに付いていくと、去年の能登和倉のようになる。 流れに乗りつつ、抜かしていく人は気にしない事にした。 1qのラップは4:06。 4分1ケタのラップをみて、去年の鯖江を思い出す。 あの時は、最初の1qを4:02、次の1q4:04という速いラップで入って、後半大失速した。 ちょっと嫌な気がして、少しペースを落とす。 2qのラップは4:10。 これくらいのペースかなとも思ったが、やはりどちらかというと抜かすランナーより抜かされるランナーのほうが多い。 あまり抜かれるのもどうかと思い、少しペースを上げる。 若干の北風のようで、追い風に乗って3qは4:04。 また向かい風となった4qは4:07だったが、再度追い風となった5qは4:03。 念の為、給水する。

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 滑走路から一般道路へ出ると気分が変わる。 だが、6qは4:10と、またラップが落ちる。 まあ、落ちたと言っても数秒なので、まあイーブンペースとも言えるだろう。 ここで大学生のトップとすれ違う。 まだ大集団だった。 それまで楽に走っていたのだが、このあたりで早くも痙攣の症状が現れる。 まだ1/3も来ていないのに。 だが、今日はハーフ。 1時間半走ればおしまいである。 ペースを落とさず、力を入れて走ってみる事にする。 7qで時計を押すと3:48。 これはキロ表示の誤りだろう。 折り返した後、アドバンスのメンバーを探す。 だが、みな今日は服に特徴が無いので、探すのが大変だ。 Umerunさんは見つからなかったが、korunさんとハルさんはわかった。 というか、向こうから声を掛けてくれた。 まずはハルさんとすれ違い、その後ろすぐにkorunさんがいた。 8qのラップは4:14。 見かけ上遅いラップだが、7qのラップがおかしかったので、相殺すればイーブンペースか。 駐屯地出口のあたりで、korunさんの奥さんとすれ違う。 奥様はアドバンスを着ていたので、こちらも気づいたが、やはり奥様から声を掛けてくれた。 9qは4:01。 速いラップだが、イマイチ距離表示の信頼性が乏しくなってきたので、1q毎に一喜一憂するのはやめようと思った。 このあたりになってくると、ランナーがばらけてくると同時に、似たペースのランナーが増えてくる。 最初の2qは抜かされることが多かったが、それでも4〜7qあたりは抜かすことが多かった。 だが、さすがに抜かすのに苦労するようになる。
 

 10qのラップは4:11。 まあ、ラップを気にするよりスプリットを気にしたほうがいい。 時計の下段を見ると40:54。 自分は、10qのレースというものを、数年走っていない。 よって実質タイムを持っていないのと同じである。 参考にベストタイムは44:05だが、最近は練習でもそれより速く走れている。 とはいっても、さすがに41分を切って走ったのは初めてだと思う。 オーバーペースかなとも思ったが、妻のアドバイス通り突っ込んでいるので、後悔はない。 11qのラップは4:10。 前の4:11といい、落ちてきたのかなあと思う。 だが、目標を下げる事はしたくなかった。 4:15まで落としても、前半の貯金があるから、90分切りは可能かもしれない。 むしろ、それのほうが失速リスクが少なく、可能性が高いかもしれない。 だが、今日の目標は、もっと上だ。 精一杯頑張ってみようと思い直す。 幸い、似たペースのランナーが多く、付いて走る事ができた。 12qは4:05と、またラップを戻す。 第二折り返しをしたあと、アドバンスメンバーを探したが、見つからなかった。 車線が広く、対向ランナーとの距離が遠かったせいもあると思うが、向こうから声が掛かる事も無かった。

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 13qは4:05。 よし、ペースダウンに歯止めが掛かったか。 公園内に入ると、若干のアップダウンがある。 気になるほどではないのだが、ランナーによりペースが変わるので、それが走りにくい。 フルマラソンでの自分はすり足走法なので下りが速いのだが、今日はある程度ばねを利かせて走っているので、下りより登りのほうが速い。 下りで抜かれる事もあったが、上りでは追いつくようにする。 14qは4:07。 まあ、10秒に達していないから、良しとしよう。 このあたり、内側を学生ランナーが通過していく。 できればトップを見たかったのだが、もう既に行ってしまったようだ。 15qは4:05。 よしよし、まだ落ちてはいない。 この頃から雨が降りだす。 正直、参ったなと思う。 雨自体は好きなのだが、服装が雨仕様になっていないからだ。 まあ、いまさら仕方がない。 16qは4:02。 いいラップなのだが、やはり雨が気になっていた。 やみそうな気配はなく、次第に体が濡れていく。 体温が奪われていく気がした。 おまけに、朝食べたキムチのげっぷが出てきた。 キムチなんて食べなければよかったと思う。 17qは4:10まで落ちる。 正直、ハーフで一番苦しい距離だ。 雨もそうだが、北に走っているので、風も向かい風だ。 18qでは4:14と、実質今日のワーストラップ。 さすがに、これはまずいと思う。 途中からスプリットタイムはあえて見ていなかったが、30分切りは確実だろう。 だが、それで満足していいのか、と自分に問いかける。 ここまでいいラップで頑張ってきたんじゃないか。 この先も最後まで頑張って、胸を張れるタイムを出そうじゃないかと思い直す。 少し早いかもしれないが、ロングスパート。 19qは4:04。 思ったより伸びないが、それでもラップの落ちに歯止めが掛かったか。 幸い、雨が少し小降りになってきた。 もう体が濡れてしまっているのだが、降りが弱いに越した事は無い。 あと少しと思って頑張って走っているが、20qは4:08と、また少しラップを落とす。 これじゃ駄目だと、もう一段のラストスパート。 昨年も走っているので、コースはわかっている。 ゴールが近づいてくると気分がいいもんだ。

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 イーブンペースで走っているランナーを抜いていき、また後ろから迫ってくる足音から逃げる。 ラスト200mは、全力。

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 いやあ、気持ちのいいゴールだ。

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 楽しみに取っておいた、ゴールタイムの確認。 手元の時計で1時間26分25秒。 やった!目標の28分台を大きく上回るタイム。 これは、かなり画期的なタイムかなと思う。 恐らく、このタイムであればアドバンス1位だろうから、あとからゴールする仲間を見ようかとも思ったが、ゴール地点は狭いし、何より寒かったので、先に着替えさせてもらう事に。 手荷物を受け取って、更衣室へ行く。 雨のため、非常に混雑していたが、それでもここで着替えられたのは、まだ帰ってきたランナーが少なかったからだろう。
 

 東屋に戻ると、ハルさんがいた。 惜しくも90分切りはならず、1時間30分15秒ほどだという。 10qを43分と遅めに入ってしまったのが原因だと、自ら分析していた。 確かに43分は遅いと思うが、それでも90分切りまであとわずかというところまで追い上げた力はすごいと思う。 追い上げの途中でUmerunさんを抜いたという。 後ろに付かれるのが嫌で、黙って抜いたというから、おっかしい。 やがてkorunさんも戻ってきた。 また足を痛めたという。 このところ、korunさんは、足の具合が悪く、不本意なレースが続いている。 早く足を直して欲しいなと思う。 そしてまたベストの状態で競ってタイムを目指したいなと思う。 携帯で連絡を取り、Umerunさんも東屋へやってきた。 やはり90分切りはならず、1時間30分台のタイムだという。 ハルさんに抜かれたのは、全く気づかなかったという。
 

 本当であれば、午後、korunさんとUmerunさんのお子さんが3qを走る予定だった。 だが、雨のため、キャンセル。 自分は午後、新宿でオケの練習がある。 korunさんとハルさんは会社の人と飲みに行くようで、Umerunさんと2人で帰る。 本当は、korunさんの奥様と顔見知りとなったkorunさんの会社の人全員が戻ってくるのを待ちたかったが、とにかく寒かったので、先に帰らせてもらった。
 

 寒くて温かいものが食べたい、かつ下痢気味でトイレに行きたい。 だが、練習時間が迫っていて、そのまま大久保に向かった。
 

 タイムを振り返る。 結果的に見れば、ほぼイーブンペース、理想的なラップだったと言える。 最近、フルマラソンばかり走っていて、久々のハーフ、おまけに練習でもタイムを記録して走る事がまずないので、どのくらいのペースで走ろうか、非常に迷った。 結局最後は自分の感覚が頼りだった。
 

 
ラップ
キロラップ
備考
0km〜5q20:304:06 
5km〜10q20:244:05 
10km〜15q20:324:06 
15km〜20q20:384:08 

 
ラップ
スプリット
備考
0km〜1q4:064:06 
1km〜2q4:108:16 
2km〜3q4:0412:20 
3km〜4q4:0716:27 
4km〜5q4:0320:30 
5km〜6q4:1024:40 
6km〜7q3:4828:28 
7km〜8q4:1432:42 
8km〜9q4:0136:43 
9km〜10q4:1140:54 
10q〜11q4:1045:04 
11q〜12q4:0549:09 
12q〜13q4:0553:14 
13q〜14q4:0757:21 
14q〜15q4:051:01:26 
15q〜16q4:021:05:28 
16q〜17q4:101:19:38 
17q〜18q4:141:13:52 
18q〜19q4:041:17:56 
19q〜20q4:081:22:04 
21q〜ゴール4:201:26:24ラストキロ換算3:57/q 

 10q通過40:54は正直速すぎるかなとも思った。 キロに直すと4分5秒40である。 しかし、後半10qからゴールも、キロ4分6秒00で押し切っている。 多少落ちた事は落ちたが、キロあたり0.6秒だから、誤差の範囲だろう。 後半、公園内に入ってアップダウンがある事を考えると、むしろ後半頑張ったと言えなくもない。 スタートからゴールまで、平均のキロラップは4分5秒72。 5qで言うと20分半を切るペースを、よくぞゴールまで維持できたなという感じである。 ラストスパートが利いたというのも嬉しい。 20qからゴールまで1.0975qは4:20であり、キロに換算すると3:57である。 4分と少しのラップで刻んできて、ラストで4分を切ったというのは自信になる。
 

 さて、次のレースは3月29日の佐倉マラソン。 korunさん、Umerunさんと一緒に出場する予定である。 現時点で3つのレースプランが考えられる。
 

 @3人でしばらく並走する
 A3時間10分を目指し、10q47分より速い例えば45分半とか46分で入る
 Bサブスリーのペースメーカーに、付けるところまで付く
 

 もちろん、korunさん、Umerunさんが10qを46分で入るというなら、@とAの走りは一致する。 ペースを決めるには、体調や天候に左右されるので、現時点では決められない。 以前は@またはAかなと思っていたが、立川の結果を受けてBも面白いなと思うようになった。 3時間のペースランナーがいるレースは貴重である。 ハーフまでキロ4分6秒で走れるなら、グリコーゲンが枯渇する30qまでキロ4分15秒で走る事は可能かもしれない。 だが、今の実力だと、その後もそのペースを維持できるかといえば絶対に無理である。 ただ、いい機会ではあるので、試にサブ3ペースで走ってみるというのも悪くはないかもしれない。 一時的ではあるが、昨年のつくばでは、21〜22qで4:15/qが出ている。 持久できないペースではないと思う。 まあ、もちろん、体調と天気による。 走り方は、当日までゆっくり考えようと思う。



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