2012/4/15 かすみがうらマラソン(フル) inserted by FC2 system



かすみがうらマラソン
 昨年(2011年)の晩秋。 11/27日の小江戸川越マラソン(ハーフ)で1時間40分切りを果たし、体の痛みも無く、順調に練習を積んでいた。 今シーズンは2012年3月の板橋cityマラソンで大会出場を終わりにしようと思っていたが、ついつい欲が出てしまった。 板橋は、ひたすた河川敷を走るコース。 東京マラソンに外れたこともあり、出来れば河川敷でないマラソン大会に出てみたいなと思った。 かすみがうらマラソンが4月に行われると知り、板橋から4週間空くので、出られるかなと思った。 比較的伝統のあるマンモス大会でありながら、抽選ではなく先着順。 2011年12月7日10:00申込開始。 仕事中ではあったが、runnetに5分前からアクセスし、10時と同時に申込んだ。
 だが、年が明けて2012年1月、膝を故障する。 そんな中、3月の板橋cityマラソンに強行出場。 何とか4時間切りという最低限の目標は達成した。 が、やはりレース後は膝の痛みがひかず、1週間は全く走れなかった。
 そうした状況の中、またしても、かすみがうらマラソンの出場について悩むことになる。 タイムを目標とした場合、あまりにも目指すものが無いのが実情だ。 最低限の目標の4時間切りは板橋で達成したが、一時掲げた今シーズンの究極目標の3時間40分は、今の練習量では到底無理である。 出るのであれば、タイムを目指すのではなく、楽しんで走ろう、と思うようになった。 板橋の時も、ろくに練習せずに4時間を切った。 今の実力からすれば、同じような練習でも4時間は切れるだろう。 膝の状態は、板橋の前よりはマシだったが、悪化させては困るので、直前2週間の練習量は、板橋前を越えないように留意した。
 だが、本番一週間前になって、思わぬ事態となった。 風邪をひいてしまったのだ。 まあ、風邪といっても重症では無かった。 だが、朝起きると喉が痛いし、鼻づまりの症状も出た。 タイムの目標は定めないとしたが、これは下手をすると4時間オーバーになってしまうかもしれない。 そう思い始めた。 かすみがうらマラソンのコースは、湖畔を走る後半は平坦だが、市街地や丘陵地域を走る前半は結構アップダウンがある。 アップダウンを考慮し、また板橋の時のように1q毎のラップを想定した。 ゴールタームは、板橋の実績より3分遅い3時間58分10秒に設定した。
 今回はゴール予想タイムを3時間59分58秒で申し込んだ。 4時間半で申し込んだ板橋よりは前のブロックからスタートできると思われる。 2週間ほど前に送られてきた書類を見ると、スタートブロックはD。 A〜Hまで8ブロックあり、その4番目だから、一応真ん中寄りは少し前のほうだ。 だが、本当に半分の人がサブフォーでゴールできるとは思わない。 前回大会の完走者10,666人のうち、サブフォーを達成したのは3,601人だから、ほぼ1/3である。 まあ、あくまで予想タイムだから仕方がないのかもしれないが。 ここを過去3年間のベストタイムとすれば、そういい加減な事も書かないとは思う。 自分だと、申込時は初マラソンで、ハーフ実績1時間38分だから、結構前のほうになったと思う。
 参加者は26,000人にもなるという。 フルの他にも10マイルや5qの部があるが、圧倒的にフルの参加者が多く、フルだけでも19,000くらいが走るという。 これは、東京マラソン、大阪マラソンについて、全国3番目の規模だという。 こういう大会に出られて幸せだなと思う。 だが、同時にそれは交通機関の混雑をも意味する。 かすみがうらの人気の一つは、アクセスの良さ。 土浦駅から徒歩5分である。 板橋の浮間舟渡駅からの徒歩15分に比べたらはるかに短いが、電車本数の少なさは如何ともしがたい。
 今回はナンバーカード事前送付であるので、受付手間やゼッケンと取り付ける必要が無い。 ちなみにゼッケンナンバーは7001。 フル40〜49歳の出場者は5,000人ほどいるが、ナンバーカードは7001〜。 すなわち、自分は部門における、栄えあるトップナンバーという事だ。 エントリー開始と同時に申込ボタンを押しただけの事はある。

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 着替えもしなくてもいいので、スタート1時間くらい前に着けばいいかなと思っていた。 堀之内を6:18の電車に乗って上野に7:28に着き、7:49の電車で土浦着8:59、これでいいかなと思っていた。 だが、川越以来、当日必ず下痢気味となり、朝1〜3回トイレに行っている。 今回もその時間を見込んだほうがいいだろうと思った。 人数が多いだけに、トイレも並ぶかもしれない。 1時間前だと遅すぎるかなと思った。 上野発7:49の1本前は7:32。 だが、その更に1本前となると、7:03までなく、30分も空いている。 こりゃ、7:32は混むなと思った。 その前はというと、マラソン大会用の臨時電車もあり、6:31、6:44、6:51と本数が多い。 だが、これらの電車に乗ろうとすると、堀之内5:19の始発電車に乗る必要があった。 取手行の快速電車に乗って、取手駅でトイレを済ませる事も考えた。 上野7:08の取手行きに乗り、取手→土浦は特急を使うという方法だ。 だが、それでも結局、堀之内を5:36に乗る必要があった。 なら、あと17分早起きして、5:19に乗ろうと思った。
 本番前1週間は、板橋同様、食生活にも注意した。 レース1週間前の月曜から炭水化物を控え、逆に3日前からはたんぱく質を控えた。 だが、その前の土日、市川の実家に行っていて、娘の誕生日ケーキを食べたり、カレーを食べたりしたので、体重が少し増えてしまった。
 板橋は長袖のシャツを持っていったが、結局半袖で走った。 板橋より気温が高くなるのは確実なので、半袖とした。 同じようにスパッツを履くこととし、事前に家で履いていく事にした。
 気になったのは気温である。 週間天気では最高気温が20℃になると予想された時もあった。 15℃を超えると、タイムに影響するという。 これは参ったなと思った。 だが前日、寒気を伴った雨が降った。 東京の最高気温は10℃と、真冬並みであった。 お蔭で当日も暑くなく、非常にいいコンディションとなった。
 当日4時半に目覚ましを掛ける。 少し早めだが、家でご飯を食べたかった。 家族を起こしたくなかったが、ガタガタしていたら妻子が目を覚ましてしまった。 娘は、布団の中から「お父さん、バナナ食べて頑張ってね。」と言う。 実は、板橋の時、バナナを持っていったのだが、潰れてしまったので、今回はバナナケースを買ったのだ。 娘は、それを気に入り、ケースに入れてくれたのだ。 そんな事が嬉しいのかなと思うが、お父さんとしては、そう言われれば頑張らなくてはいけないと思う。
 5:19の電車で上野に行くのは、天平マラソンの時と同じ。 あの時は神田経由で行ったが、今日は新宿6:04の山手線外回りで行く。 電車の中には、はやくもかすみがうらマラソンに出る人が現れ始める。 足の耐力を温存しておきたいので、山手線も座る。 池袋までは空席が無い状態だったが、その後は空いた。 常磐線なら日暮里で乗換えればいいが、座りたいので上野まで行く事に。 電車が日暮里駅を出た瞬間に急停車、何らかの異常らしい。 どうやら、京浜東北線の線路支障らしい。 しばらく止まっていたが、5分くらいで運転再開。 上野には6:33頃に着いた。 乗るべき電車は6:44または6:51または7:03だ。 まあ、6:44はもう空席が無いかもしれないので、その次ぐらいかなあと思っていた。 が、そんな事より、早くもトイレに行きたくなった。 昨日の夜、夕食後に出たので、ひょっとしたら今朝は出ないのではと思っていたが、やはり下痢気味となった。 上野駅の大連絡通路にあるトイレに行く。 だが、通路には多くのランナーがおり、その半分くらいの人がトイレに入っていく。 やはり個室は満室。 しかし幸いにも、待っている人は1人しかおらず、少し待って空いた。 用を済ませ、念のため6:44のホームに行く。 この電車は、低いほうのホーム14番線から出る。 大連絡通路から直接ホームへ下る階段を降りていくと、ちょうと電車が入線してきた。 思ったより列は短く、らくらく座れそうだ。 車両によってロングシートとボックスシートがあるが、自分はボックスの脇の2人掛けに座る。 ここが一番足を伸ばせて座れそうな気がしたからだ。 予想に反して上野では空席があり、日暮里でだいぶ埋まる程度。 さすがに北千住で満席になった。 もちろんほとんどがランナー。 一目でそうとわかる。 自分など、くつ以外は普段着であるが。 柏で大量に乗ってくる。 柏から乗る人というより、武蔵野線や東武野田線からの乗り換え客だろう。 自分の座っている前にも人が立ち、足が伸ばせなくなる。 実は、ここ数日、膝の痛みが完全に収まっていた。 会社でも足を伸ばして座っていた。 だが、こうして膝を曲げると、やはり痛み出す。 参ったなと思うが、立つのも嫌だ。 それに、もう一つ問題があった。 家からスパッツを履いてきたのだが、長時間膝を曲げていると、スパッツにしわが寄った部分で締め付けられる感じがする。 仕方がないので、目をつぶって寝て気を紛らわすことにする。 土浦には7:52に着く。 上野から1時間8分。 電車はランナーでいっぱいだった。 ホームに降りると、階段へ向かう渋滞。 そう言えば、青梅マラソンの時、河辺駅が狭かった事もあるが、改札を出るのに10分掛かった。 今回は、そこまでの混雑は無く、3分くらいで改札まで到達した。 会場は、ここから徒歩5分と近い。 まだスタート2時間も前である。 しかも、トイレも済ませてある。 ゴールとなる陸上競技場の他、となりの野球場も会場となっており、自分もそこの観客席に座る。 まずは食事。 買ってきたおにぎり2個と、娘がケースに入れてくれたバナナを食べる。 食べ終わると更衣室へ行き、スラックスを脱いでレースパンツを履く。 更衣室は広く、快適だった。 板橋の更衣室は狭かったなあと思う。 時間がたっぷりあるので、再び野球場へ戻り、スタンドに座る。 そして乳首の養生。 前回、前々回と、ここから血を流して痛い思いをした。 今日は持ってきたガーゼとサージカルテープで養生をする。 あとはスタートまで休んでいようかと思ったが、何とまたトイレに行きたくなる。 上野駅で行ったのに、さっきおにぎりとバナナを食べた影響だろうか。 幸い、まだトイレの列は短く、少し並んで個室に入る。 出ないかなとも思ったが、踏ん張ったら少し出た。 さすがにこれで、もう出ないだろう。 安心して、また野球場のスタンドに座る。 電光掲示板に、気象状況が出ている。 気温9.7℃、湿度69.4%、北東の風3.5mだという。 気温は予想通り低い。 気になるのは、風。 ただ、北東の風なら、折り返してから追い風になるかなと思った。 短い距離のレースなら、ウォーミングアップが必要かもしれない。 だが、フルマラソンの場合、5qまでがウォーミングアップだ。 無駄な労力は使いたくなかった。 ずっとスタンドに座ってスタート時間を待つ。 35分前になり、そろそろ荷物を預けるかなと思ったら、トイレ(小)に行きたくなった。 まあ、小ならそんなに並んでいないかなと思ったが、思ったより人が多く、30人くらい並んでいる。 まあ、長くても20分かなと思って並ぶ。 長く待って自分の番が来たが、したいと思ったのに出ない。 スパッツがきつくて出ないのかもしれない。 だが、後ろには長い列ができているので、時間の掛かるスパッツ下ろしの作業はやめ、諦めて立ち去る。 何となく出たい気持ちのままスタートすることになる。 荷物預かりは空いていて、すぐに預けられ、そのままスタート地点へ向かう。 スタート地点は、競技場ではなく公道。 広めの2車線道路で、幅15mくらいだ。 ブロックといっても厳密に枠がされている訳ではなく、DブロックのはずなのにEのゼッケンを付けた人も混ざっている。 自分が位置したのは、Dブロックでも後方のほうだ。 10mくらい後ろに、トーマスの風船を付けたランナーが見える。 このランナーこそ、4時間切りのペースメーカーである。 最低限の目標として、このランナーに抜かれずに走らなければならない。
 10時の号砲とほぼ同時に集団が動き始める。 まあ、最初は並んだ時の空間が詰まっているだけと思われるが。 それでも予想外に止まることなく前に進む。 やがてスタート地点が見えてくる。 どうやら5分くらいのスタートロスになりそうだ。

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↑ 写真の右端が自分

 スタートラインの手前からジョギングペースとなった。 しばらくは集団の流れに沿って進むが、気のせいか板橋の時より流れが速い感じがする。

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↑ 最初は混雑、ゆっくり走る

 しばらく走って左折すると、JRの陸橋を超える。 1qポイントは陸橋の手前かと思っていたが、実際には陸橋の上だった。 1qの通過が5:46。 板橋の通過とほぼ同じ。 想定の6:00より速い。 陸橋の上りがあってこのタイムだから、結構速い入りといっていいだろう。 陸橋を渡り終えると、今度は右折して北へ向かう。 しばらくすると台地への上りとなる。

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 上りは2qポストを過ぎてからかと思っていたが、2qポストの手前から上りが始まり、陸橋の途中に2qの看板が見える。 この上りが最初の関門となる。 標高差20mあり、ルートラボで調べると400mで20mを上がるようになっている。 これはかなりの急こう配で、自宅前の坂の勾配を上回り、青梅マラソンの難所である二俣尾の上り坂に匹敵する。 だが、これは地形図上の話で、実際には道路が手前から坂になってすり付いており、それほどの勾配では無かった。 上りになると集団のペースが落ちる。 自分は上りでも、そうペースが変わらない。 どんどん前を追い抜いていく。 2q通過が11:23で、この間のラップは5:37。 上りがあってこのタイムだから悪くない。 坂を上がりきると台地の上の道路となる。 若干のアップダウンがあるが、気になるほどではない。 3q通過が17:04で、この1q5:40。 上り坂区間で、6:20掛けてゆっくり走ろうと思っていたが、少し早めだ。 5:40ペースといえば板橋と同じような感じだが、上っていることを考えると、少し入りが速いかもしれない。 平坦となった次の1qは5:25と、やはりラップが上がる。 5q手前が最初の給水。 どこのレースでも、最初の給水は大混雑だ。 手前のほうからテーブルに近づこうとすると混雑してタイムロスが大きくなるので、先のほうにもテーブルが伸びていることを想定して、そちらからもらう事が多い。 そう思ったらテーブルが短くて取れない事もあるのだが、さすがにここの給水はテーブルが長かった。 だが、それ以上に人が多く、立ち止まらないと水が取れない。 給水の直後が5qポイント。 給水ロスがあって、この1qは5:55。 確か、板橋の時も最初の給水のあった4〜5qは6分掛かったなっと思った。 まあ、これは予想通り。 5q通過が28:23だ。 29:40の想定だったので、それより1分早い。
 さて、ここまででウォーミングアップ終了、ここからレース開始である。 板橋の時も、5〜25qまでは、5:20ペースで走っている。 今日の想定ラップも、20qまで平坦部については5:20/qだ。 東に向かっているので、向かい風となる。 陽が出てきて、少し暑い。 最近寒い時期のレースばかりだったので、久々の感覚だ。 手賀沼の時を思い出す。 5〜6qのラップは5:24。 想定より4秒遅いが、まあ許容範囲だ。 7q過ぎにJRを超える陸橋があって、5mほどのアップダウンとなる。 登り坂の途中が7qポスト。 時計を押すと5:20。 順調である。 JRを超えると、右手に日立の広大な敷地が広がり、スポンサーによるスペシャルエイドがある。 さっき5qで水を飲んだばかりだが、多くの日立の職員の人が応援し、水を用意してくれるので、せっかくなので1杯頂く。 8qで時計を見ると5:26。 想定より少し遅いが、水を飲んだから仕方がないだろう。 日立の工場群が終わると、田園地帯となる。

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↑ まだまだ余裕の表情!

 9qで時計を押すと4:57。 エッと思う。 確かに快調に走ってはいたが、4分台とは意外である。

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↑ カメラに気付かなかったが、淡々とした走り

 この頃から、早くも左膝に痛みを感じるようになる。 板橋の時は17qで痛み始めたのだが、早いなあと思う。 10qの手前が給水ポイント。 晴れてきたので、今回もコップを取る。 できればスポーツドリンクを取りたいのだが、自分が手を伸ばしたテーブルにあるのは、いつも白いコップ。 アミノバリューのオレンジのコップも捨てられているので、スポーツドリンクもあると思うのだが。 ああ、今回も水かと思って口に含んだら、意外にもスポーツドリンクだった。 コップの柄とは関係ないらしい。 10qのラップは5:58。 給水があったにしろ、ラップとしては少し遅いなと思った。 ただ、10qの通過タイムは55:28と、想定より1分半速い。 板橋の時と比べても30秒ほど速い。 少し突っ込み過ぎたのかもしれないが、まあ1分程度であれば大丈夫かなと思った。
 スタートからだいぶ時間が経ったので、ランナーもばらけてきたのだが、その分道路が狭くなって、相変わらず混雑している。 だが、真ん中より前でスタートしたお蔭で、ごぼう抜きをしなくて良かったので助かる。 自分の実力からして、やはりせめてこのくらいのブロックからスタートすべきなのだなと思う。 交差点を左折して、国道354号線に入り、間もなくして、土浦市からかすみがうら市へ入る。 ただ、景色は変わらない。 同じようなペースで走っていたつもりだが、11qポストがなかなか現れない。 やっと来たと思って時計を押すと、6:41。 こりゃ、明らかに表示が間違っているなと思った。 11qの看板を過ぎると、今度は右折して、国道354号線から市道に入る。 案の定、12qポストはすぐにやってきた。 時計を押すと3:37。 足し算をすれば2qのラップがわかるのだが、6:41の表示が消えてしまって、記憶にも無かったので、その時は計算できなかった。 前半はアップダウンがあるコースと言われているが、このあたりは比較的平坦だ。 得意としている10〜20q区間であり、いいラップで走りたい。 想定ラップも5:20だ。 13qでラップを取ると5:19。 想定通りだ。 このあたり、1q毎の表示の他、電柱に「まもなく13q」といったような看板が掲げられている。 賛否あるようだが、個人的にはありがたかった。 その先で広い国道に合流するが、すぐさま右折して細い道に入る。 左手に農協があり「トイレあります」という看板が掲げられている。 少し前を走っていた女性が走りをやめ、農協の人に「トイレはどこですか?」と聞いている。 そう言えば、このあたり、林の縁や中で立小便をしている人が非常に多い。 場所によっては、15人くらいが林に沿って1列に並んで用をたしていた。 気持ちは分かるが、いかがなものだろうか。 幸い自分はトイレは大丈夫そうだ。 10qまでは日が照っていて、少し暑いなと思っていたが、陽が陰ると以外にも涼しい。 ちょうどいい気候だなと思う。 14qのラップも5:23。 まあ、想定内である。 14qを過ぎると、右手に小学校が見える。 桜が綺麗だ。 景色が変わると、気分がリフレッシュされる。 小学校を過ぎると視界が開け、台地と台地の間を流れる小川を渡る。 すなわち、下って上る区間で、中盤前の一つの山場である。

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 坂を下りきったところが15qポスト。 やはり若干下りで速度が上がったようで、キロラップは5:16。 川を渡って上り坂が始まる手前が給水所だった。 どうしようか迷ったが、給水所の周りが非常に混雑していたので、ここでは取るのをやめた。 そしていよいよ上り区間。 まあ、上りといっても標高差にして15m程度。 自宅までの普段のトレーニングコースのラスト1qの標高差が17mだから、特に問題は無い。 周りのペースは落ちるので、ぐんぐん抜いていく。

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 上り終わると16qポストで、ラップは5:12。 落ちるどころか、上がっている。 その後は、再び台地の上の平坦な道となる。 だが、この頃から、左足指のマメが痛み始める。 今までマメが痛んだことなど無かったので、嫌な感じだなと思う。 17q通過は5:11。 相変わらずいいラップ。 18qまでは、田んぼの中の直線コース。 だが、早くも足に痙攣の兆候が。 板橋の時は24qで兆候が表れたのだが、ずいぶん早いな、また半分も来ていないのに、と思う。 給水所でバナナをもらう。 その先には老人ホームがあり、お年寄りが表に出て応援してくれている。 青梅の時もそうだったが、こうした応援は非常に嬉しいものである。 18qのラップは5:01。 確かに順調に走ってはいたが、バナナを食べたのに、えらくいいラップだなと思う。 19qまでは似たような道が続く。 だが、19qでラップは5:44。 前の1qより40秒も落としたつもりはないのだが。 今にして思えば、距離表示がずれていたのかもしれないが、その時は、もしかしたら痙攣が影響しているのかなと不安になる。 20q手前にちょっとした窪地があって、下がって上る。 標高差7m程度なのだが、意外に堪える。 16qの17mの標高差を難なくクリアしたのに、この7mの坂が上れない。

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 急に疲れを感じるようになった。 やはり前半の坂がボディーブローのように効いていたのだろうか。 窪地の坂を上がったところが給水所、そして20qポストだ。 疲れている事だし、水を頂く。

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 普段の給水は、走りながら一口二口含む程度だが、今回は走るペースを落として、コップ全部を飲む。 ダウンアップと給水所の混雑の影響で20qのラップは5:49。 仕方がないと言えば仕方がないのだが、20qまでは楽に走らないと、後半大変な事になるなと思った。 板橋の時も、20qまでは、ジョギング感覚で走っていた。 その時は途中でトイレに行って1分半ロスしたので、タイム的には今回のほうがいいが、疲れ方はだいぶ違うなと思った。
 20qポイントを過ぎても、しばらくは台地の上の道が続く。 やがて目の前に城を模した、かすみがうら市郷土資料館が見えてくる。 その交差点を左折する。

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 21qでのラップは5:43。 18qまでに比べ、完全にペースが落ちてしまっている。 これはまずいなと思う。 だが、ここで力んでペースを上げると、30q以降地獄を見るのはあきらかだ。 頑張るのは35q過ぎ。 それまでは今の力で走れるペースで進むしかない。 21q過ぎで台地が終わり、前が開けて一気に坂を下る。 この坂を下ると、あとはゴールまでほぼ平坦だ。 坂を下りきってしばらく走ると、折り返し点。

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 折り返しといっても距離調整の為であり、往復で走るのは300mほどである。 だが、折り返し終わってその300mの区間が終わる直前、トーマスの風船を付けた4時間切りのペースメーカーとその集団とすれ違う。 10〜18qまで5:10〜5:20程度のラップで走っていたのに、ここ3q5:40〜5:50に落ちているのは自覚していた。 ずいぶん追いかけられているなと思った。 このペースでは、いずれ追いつかれるかもしれない、と思う。 ここから先は道が細くなる。 車がすれ違うのも苦しいのでは、と思うところも多い。 自分のペースで走りづらいのだが、幸か不幸か、今日は周りのペースと自分のペースが近い。 前のほうのブロックからスタートした事と、自分のペースが落ちてきたらだろう。 やがて、左手に霞ヶ浦が見えてくる。 やはり景色が変わると、心が洗われる。 ところで、22qポストが見当たらない。 どうしたのだろうと思ったが、しばらくしたら掲げてあって、時計を押すと7:38。 これは明らかに誤表示だ。 案の定、23qポストはすぐにやってきた。 再び時計を押すと2:25。 今にして思えば、それを足して2で割れば5:02なのだが、その時はそういう計算ができなかった。 相変わらず、5:40ペースなのかなと思っていた。 23q先には給水所がある。 今日は、まだあまり給食をしていないので、パンを、出来ればバナナももらおうと思った。 本当は水も欲しいところだが、3つは持って走れない。 給水所が混雑しているので、止まってパンとバナナをもらう。 まず、ごみが出るバナナを食べる。 続いてパン。 板橋の時はアンパンだったので、今回もそういうパンだろうと思い込んでいた。 だが、口にしてみると、中に無いも入っていないロールパンだった。 水がないので、モソモソして喉に入っていかない。 仕方がないので、しばらくパンを持って走って、時間を置いてから食べる。

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↑ パンで口がモソモソしている!

 24qのラップは5:49。 もう完全に5分後半のラップが定着してしまった。 板橋の時は周りのペースが自分より遅かったので、どんどん抜いていくレースだったが、今日は完全に流れに乗っている。 せっかくなので、引っ張ってもらう事にした。 60歳をゆうに超えていると思われる、ランニングシャツのランナーの後ろに付く。 この歳でもこんなペースで走っているんだから、凄いなと思う。 25qのラップは5:44。 低レベルのラップで安定してしまっている。 漠然と、板橋のスプリットから遅れてしまったのかなあと思う。 だが、正確なタイムは覚えていなかったし、ポケットに入れておいた紙を見る余裕は無かった。 26qの手前で給水する。 もう、飲むときは歩いて飲む。 26qのラップは5:49。 エネルギー不足の可能性があるかと思い、ポケットからチョコレートを出して食べる。 少し元気が出たのか、27qのラップは5:29。 次の28qのラップは5:10。 ただ、そうペースを上げたつもりは無いので、距離表示が微妙にずれていたのかもしれない。

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 30q通過は2:43:25。 ここでゴールタイムを予想する。 疲れているので、もしかしたら今後、ずっと6分/qペースかも知れない。 そうすると、40qが3時間43分、42qが3時間55分、ゴールが3時間56分かな、と考える。 まあ、4時間は切れるだろうけど、板橋のタイムは切れない感じかなと考える。 そう思うと、目標が持てなくなった。 止まりさえしなければ、4時間は切れるだろう。 だが、3時間55分は厳しいかなあという感じである。 ふと気が付くと、足元がパタパタしていた。 実は走り始めた時から、右足の紐が長くて気になっていたのだが、ここへきて遂にほどけてしまった。 このまま走り続けると、どんどん緩みそうなので、左端に寄ってしゃがんで紐を結び直す。 だが、結ぶと、今度は結んだ右足がきつい感じがする。 31qの距離表示は見えなかったが、路肩にチョークを発見した。 ラップは6:19。 紐を結んだロスタイムの影響もあるだろうが、遂に6分を大幅にオーバーするタイムとなってしまった。 次の区間の給水所で、バナナをもらう。 給水所があって、その先にゴミ箱が置いてあるのだが、バナナは食べるのに時間が掛かり、食べている間にだいぶ進んでしまう。 そうなると、ごみ箱が無くなってしまうのだが。 仕方なく、しばらく皮を持って走る。 大変申し訳ないが、私設エイドが設置してくれているゴミ箱に捨てさせてもらった。 32qのラップは6:00。 まあ、そんなもんだろうなと思う。 諦めモードである。 どうやら、少し食べすぎたらしい。 お腹が重い。 これからは、給水はともかく、給食はやめようと思った。 33qは5:41と少し戻したが、給水をした34qはまたしても6分オーバーの6:02。 ずっと農村地帯を走っていたが、このあたりからなんとなく応援が増えてくる。 「頑張らないとサブフォー行けないよ!トーマスが近づいてきたよ」という声も聞こえる。 正直、この声にはびっくりした。 遂に来たか。 駅伝で後ろのランナーとの距離は、観客の声援でわかるという。 その気持ちがなんとなくわかった気がした。 少し力が入ったのか35qのラップは少し上がって5:28。 スプリットは3時間13分だから、6分/qとして43分掛かって、3時間56分くらいかな、と考える。
 35qを過ぎると前が開け、土浦市街の背の高いビルがはっきりと見える。 あそこまで走ればゴールだと思うと一瞬力になる。 が、36qのラップは5:58と伸びてこない。

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 山形・つや姫の黄色のシャツを着たランナーに付いて走る。 決して速いスピードで走っているランナーでは無かった。 が、今の自分には、少しでも前へという気力が湧いてこなかった。 それでも、撮影ポイントでは、しっかりとカメラ目線。

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↑ 一応カメラ目線!

 37qのラップは6:02と6分オーバー。

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↑ 表情が疲れてます!

 そして遂に、背後から足音を聞くことになる。 サブフォーのペースメーカーに引き連れられた大集団が近づいてきたのだ。 さすがにそれまで漠然と走っていた自分に喝を入れられた気がした。 ふと横を見ると、ペースメーカーの人は、かなりの御歳の人。 「あと5q!頑張ろう!」と声を掛けている。 それに呼応して、後方に付けた人が「おー!」と声を出す。 後ろに付いているランナーの表情を見ると、みな苦しそうだった。 サブフォーへ向けて真剣なのだろう。 彼等の表情を見て、何で自分はこんなに楽をしているんだろうと思った。 駄目だ、自分はサブフォーを目指すランナーじゃないんだ、もっと前を目指さなきゃ駄目だ。 そう思うと、急に気合が入ってきた。 疲れていると言っても、疲れているのは足。 呼吸はまだ十分大丈夫である。 あと5q、板橋の時のように攣ってはいないので、足はまだ大丈夫。 よし、と思ってペースメーカーの集団の前に出る。 38qの先の給水所で、ペースメーカの人が給水に寄ったのを見て、自分はここから単独で前を目指すことを決意する。 一度引き離した集団に追いつかれるほどみっともない事は無い。 そう思うと、自然とペースがあがった。 ここから道路はバイバスとなる。 舗装も綺麗で走りやすく、道幅も広いので、前を走る人を抜かすには都合が良かった。

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↑ 表情も持ち直しています!

 39qのラップは4:57。 なんと、ここへきて4分台である。 もう抜かれる事は無い。 ぐんぐんランナーを追い越していく。 あと3q。 多摩センターから自宅までと思うと勇気が湧いた。 40qのラップも4:55と、連続の4分台。 後半失速した板橋と時とは別人である。 やはりマラソンは、メンタルなスポーツだなと思う。 41qも4:50。 ここへきて怒涛の4分台連発である。

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↑ 爽快な走り!

 自己ベストは確実である。 ただ正直、4分台で走り続けると呼吸もしんどい。 へばってきた。 でも、ゴールはあと1qだ。

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 バイバスをまっすぐ行けば競技場の前に出るのだが、いったん左折して川沿いを走る。 ここもまた応援が多くて励みになる。 川を渡って左折すると競技場は目の前。 競技場のトラックがゴールとは、昔ながらのマラソンのようでいいもんだ。

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 最後はすこし疲れたが、それでも5分/qをわずかに超えるペースを保ってゴール。 タイムは3時間51分35秒。 自己ベストを更新するとともに、号砲からのオフィシャルタイムでのサブフォーも達成した。

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 ゴール後、アミノバリューの500mlのペットボトルをもらって、1本飲む。 その後、流れるようにTシャツや土産物をもらう。 このあたりの流れは、うまく運営しているなあと思う。 更に、記録証をもらう。 5q毎のスプリットタイムが入っているというもので、これを即日もらえるのは嬉しい。

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 さて、板橋の時もそうだったが、ここからが大変。 歩くのもしんどい感じ。 一刻も早く座りたい。 何とか荷物預かり所まで歩いて、荷物を受け取る。 幸いだったのは、ゼッケンナンバーが7001だったこと。 1000番台ごとに区切られて荷物が置かれていたのだが、その中で1番だったので、一番手前に置いてあった。 お蔭で、係の人が探したり奥まで取りに行ったりする時間が無く、あっという間に荷物を受け取れた。 荷物受取所はテニスコートなのだが、幸いにもコート内に空きスペースがあったので、そこに座り込んで着替える。
 本当は、出店を回ったりしたかったが、17時半から調布で練習である。 着替え終わると駅に向かう。 テニスコートで少し座ったせいか、足は楽になり、駅まで普通に歩けた。 自分はフルマラソンをスタートした16,494人のうち4,081位でゴールしており、ゴールしてすぐに駅に向かったから、まだ混んではいなかった。 乗った電車は土浦発14:32。 始発だし、10分前に駅に着いたので、余裕を持って座れた。 それでも発車間際にはランナーで満席となって、発車していった。 上野まで1時間少々、途中少し寝た。
 新宿に行くには日暮里で山手線に乗換えるのが早い。 だが、座っていきたかったので、上野まで常磐線に乗って、山手線に乗り、東京から中央線で新宿に行った。 さて、これで今シーズンは終了である。 タイムはともかくとして、シーズン最後を飾るべく、素晴らしい大会だった。 また来年も出てみたいなと思う。
 最大の懸念事項は、痛めている左膝。 走っている時は忘れられるのだが、やはり走り終わると痛い。 しばらくレースは無いので、当面安静にして、徐々に練習量を増やしていこうと思う。
 板橋の時は翌々日の筋肉痛が大変だった。 だが、今回は、そこまでの筋肉痛は無かった。 やはり2度目だからなのだろうか。
 やはりタイムに対して考察を。 サブフォーは普通に走れば達成できる事がわかったが、ハーフの持ちタイムからすると、まだまだ物足りない。 ただ、そう一気に縮められそうな感じもしない。 マラソンでは、よく30qの壁とか、35qの壁とか言われる。 そのあたりで失速するのが怖くて、結局最初から早めのペースで入れないのが一因だ。 だが、それでは壁を破れないので、膝を治してしっかり練習が積めたら、5分/qペースで入ってみたいなと思う。
 1q毎のラップを取ったつもりだが、途中距離表示が怪しい箇所が多かった。 5q毎の公式ラップタイムは正しいと仮定し、細部を補正したkm毎のラップは、以下の通りである。

 
ラップ
スプリット
備考
0km〜1km5:365:36 
1km〜2km5:4711:23 
2km〜3km5:5017:13 
3km〜4km5:3122:44 
4km〜5km5:3928:23 給水
5km〜6km5:2933:52 
6km〜7km5:2239:14 
7km〜8km5:2744:41 スペシャルエイド
8km〜9km5:0849:49 
9km〜10km5:3955:28 給水
10km〜11km5:191:00:47 
11km〜12km5:091:05:56 
12km〜13km5:161:11:12 
13km〜14km5:221:16:34 
14km〜15km5:101:21:44 
15km〜16km5:121:26:56 給水(摂らず)
16km〜17km5:111:32:07 
17km〜18km5:011:37:08 給食(バナナ?)
18km〜19km5:441:42:52 
19km〜20km5:491:48:41 給水(コップ取り)
20km〜21km5:401:54:21 給水(飲む)
21km〜22km5:151:59:36 
22km〜23km5:282:05:04 
23km〜24km5:302:10:34 パン・バナナ
24km〜25km5:262:16:00 
25km〜26km5:492:21:49 給水
26km〜27km5:292:27:18 
27km〜28km5:102:32:28 給水(摂らず)
28km〜29km5:382:38:06 
29km〜30km5:192:43:25 
30km〜31km6:192:49:44 止まって靴紐結ぶ
31km〜32km6:002:55:44 給食(バナナ)
32km〜33km5:413:01:25 
33km〜34km6:023:07:27 給水
34km〜35km5:283:12:55 
35km〜36km5:583:18:53 給水
36km〜37km6:013:24:54 
37km〜38km5:483:30:42 
38km〜39km4:573:35:39 給水(摂らず)
39km〜40km4:553:40:34 給水(摂らず)
40km〜41km4:503:45:24 
41km〜42km5:103:50:34 
42km〜ゴール1:013:51:35 

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 ゆっくり入って、次第にラップを上げていく走りは板橋と同じ。 ただ、思ったより疲労感が早く襲ってきて、19qあたりからラップが落ち始めているのがわかる。 5q毎のラップを見てみると、傾向が顕著にわかる。 板橋の時は、20〜25qがベストラップだった。 15〜20qのラップが悪いが、これはトイレに行ったためで、そのロスタイムを引けば、25qラップを底に、綺麗なV字を描いているのがわかる。 今回、V字の底は15qだった。 早めに入ったと言えなくはないが、疲労が早めに襲ってきたことをグラフが示している。 20q、25q、30qと、確実にラップは落ちてゆき、気持ちが切れかけた35qのラップは6分/qに迫る悪いタイムであった。 30qまでは板橋のタイムを上回っていたのだが、35qの時点で板橋から30秒遅れとなった。 だが、その後もラップが落ち続けた板橋とは違った。 再度闘争心に火がついた今回、そこから驚異のペースアップ。 今回、連続した5qのラップのベスト区間は37〜42q、すなわち本当にラストの5qだった。 37q走ってきてラストでのこのラップは、ある意味自信になる。 だいぶ足の耐力がついてきたのだなと思う。
 3日後に、全選手の記録が出た。 毎回恒例の分析を。 男子のみだが、全選手のグラフを書くと、やはり板橋と同じ傾向となった。 みな4時間切に向けて頑張ったんだなあと思う。 自分は最頻値集団より少し早かったというところか。

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 これまた恒例のスタート順検証。 今回はA〜Hまでの8ブロックのうち、前から4番目のDブロックと、真ん中より少し前のはずだった。 ところが、スター順は6,616番目で、総ゴール人数の12,674人からみると、真ん中より後ろである。 これは、後ろのブロックの人のうち一定割合がリタイヤした可能性も考えられる。 スタートラインを過ぎた人数が分からないので、何とも言えない。 だが、それ以外にも、スタートブロックを守っていなかった人や、最初に並んだ地点からスタートラインまで、人ごみをかき分けて前に進んだ人がいたのも事実だ。 それでも、板橋の時に比べれば、比較的実力に見合った場所からスタートしたと言える。 ただ、やはりゴールまでに2,500人以上を抜いている。 もう少し前からのスタートでも良かったのかもしれない。 ちなみに今回、プライベートタイムでサブフォーを達成したのは4,973人。 自分が、ギリギリサブフォーの3時間59分58秒で申し込んで6,616番スタートだから、申込時の目標タイムに届かなかった人が多いと言える。 というか、申込時にタイムをサバ読んでいる人がこれだけいた、とも言えるだろう。 今回の結果を踏まえ、実力通りのブロックからスタートするには、ある程度タイムをサバ読まないといけないなという事がわかった。

総ゴール人数12,674人
自分のスタート順6,616番
ゴール順4,081位
抜かした人数2,807人
抜かれた人数291人
走行順UP2,535人
走行順UPランキング1,620位


 ちなみに、今回の参加者の年齢構成をみてみる。 やはり40代の参加者が一番多いし、平均タイムもいい。 どの大会も、こういった傾向がみられる。

部門
ゴール人数
平均タイム
招待・陸連登録の部1,138人3:36:08
29歳以下の部822人4:27:02
30〜39歳の部2,696人4:20:14
40〜49歳の部4,387人4:18:16
50〜59歳の部2,478人4:25:59
60歳以上の部1,153人4:37:31


 偉そうな事をいうようだが、フルマラソンを何回か走ると、やはり大会はハーフではなくフルに出たくなる。 だが、フルマラソンの大会は、そうは多くない。 10月のアクアラインマラソンに申込む予定だが、これは抽選である。 秋のレースとしては、湘南国際マラソン、つくばマラソン、大田原マラソン、河口湖マラソンがある。 このうち、再人気大会は湘南国際マラソンであり、数時間で定員になるという。 つくばマラソンも、やはり当日で締め切る大会だ。 大田原マラソンは少し毛色が違って、制限時間4時間というシリアスな大会だ。 サブフォーは体調がよほど悪くなければ大丈夫だと思うので、挑戦してみたい気もあるが、相当高低差があるコースらしい。
 とにかく、膝を治す事。 マラソン人生は今年で終わりではない。 慢性化しないようにしたいなと思う。



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