2012/1/9 下野市天平マラソン(ハーフ) inserted by FC2 system



下野市天平マラソン
 三度目、かつ今シーズン最後のハーフマラソン。 12月上旬は順調にトレーニングをこなしていたが、後半は出張があったり実家に帰っていたりしたので、あまり走れていない。 12月末の最後の10日間で、合計わずか24.5qしか走っていない。 これはまずいと、1/2に13q、1/5に23qを走ったが、直前になってしまったので、逆に疲れが残りそうな感じだ。 だが、今回の大会が最終目標ではない。 あくまで通過点。 今出せる全力を出して、青梅の30qやその先のフルマラソンにつながる走りをしたいなと思った。
 前々日の夜、調布のピザ食べ放題の店に行って、食べ過ぎてしまった。 前日の昼は渋谷のカレー屋で、ナンをおかわりして食べた。 前日の夜は鍋で軽くしたつもりだが、体が重い感じがした。
 朝5時19分の電車に乗るので、4時半に携帯の目覚ましを掛け、予備としてもう一つの携帯が4:50に鳴るようにした。 目が覚めたので、時計を見ると3時半。 トイレに行ったが、まだもう少し寝られるなと思って、もう一度布団に入る。 4時半の目覚ましを待っていたが、聞こえてきたのは、もう一つの携帯の4:50の音。 前々日の演奏会でマナーモードにして、そのままだったのを忘れていた。 慌てて起きて準備して、5:10に家を出る。 思ったより寒くない。 寒さを心配していたので、何よりである。 堀之内の駅前のコンビニでおにぎりを買う。 東北線の中で食べようと思った。 新宿でJRに乗り、神田で山手線に乗換え、上野で6:36の各駅停車小金井行に乗る。 6:49の快速宇都宮行もあり、小金井にはそのほうが早く着くが、多分各駅停車より混むと思うし、早くついても暇なだけなので、各駅停車にした。 案の定、各駅停車はガラガラ。 おにぎりを食べ、久喜で上野を後に出た快速の発車を見送り、そのあと、しばらく寝た。
 手賀沼や川越の時は、駅でトイレに行った。 今回もトイレに行く。 だが、お腹の調子が良くない。 大が出る。 昨日の夜も行ったのに、今朝もまた出るとは。 下痢気味である。
 駅から会場まで3.5q。 走ってもいいが、35分掛けて歩く。 寒さを心配していたが、駅を降りて、思ったより寒くないなと思った。 だが、用水路の水を見たら、幅1m以上もあろうかというのに、凍っていた。 やはり北関東だなと思う。 途中、コースを2回横切り、最後はコースの道を1qほど歩く。 数時間後に、ここを走るのかと思うと、わくわくしてくる。 口コミでは、キロ表示が路面に表示してあって、様々な距離の(ハーフとか10qとか)の表記が混在しているので見にくいとのコメントがあった。 気になっていたので、歩きながら見ていたが、ハーフは黄色で「H6q」とか「H10q」とか書かれていたので、大丈夫かなと思った。 ちなみに、他の距離は白で記載してあった。
 手続きをして着替える。 着替え場所は体育館だ。 広いが、寒い。 スタートまで1時間あるし、参加者がハーフで700人くらいなので、事前に並ぶ必要も無い。 時間を掛けてゼッケンをつけ、上着を着たままストレッチをする。 しかし、またしても便意が。 時間はあるので、15分並んで用をたす。 しかし、30分前になって、この腹の具合は、困ったものだ。 走り出してしたくなったらどうしようと思う。 まあ、さすがにこれで出切っただろうと思う事にした。 スタート15分前に、水を200ミリリットル飲む。 今日も給水は、なるべくしないつもりだ。 半袖短パンが標準スタイルだが、今日はアームウォーマーをする。 まあ、暑ければ途中で取ればいいと思った。
 10分前にスタート待機場所へ行く。 さすがにこの格好だと寒い。 前方からのスタートのほうが走りやすいのはわかっているが、寒いのは嫌なので後方の日なたで待つ。 5分前になって、スタートの道路に移動する。 700人が上下2車線の道路幅いっぱいに並ぶ。 自分は、真ん中より少し後ろくらいだろうか。
 さて、今回の目標。 前回川越で1:38:33という、目標である1時間40分切りをしてしまったので、目標設定が難しい。 まあ、気分的に、前回の記録は上回りたいなというのはある。 だが、前回の記録は、かなり自分としても会心のタイムである。 正直、また同じようなタイムで走れそうな気がしなかった。 前回と異なるといえば、参加者。 スタート直後の走路混雑が、前回よりは緩和されるだろうと思った。 ならば、それを活かして、前半から少し突っ込んで走ってみようと思った。 後半ばてたら、それはそれだと思った。

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 10時ちょうどに号砲がなる。 過去二回は、数分してスタートラインを越えたが、今日は20秒ほどでラインを越す。 だが、混雑して走り辛い事には変わりない。

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 しかも、数百メートルで距離調整のための折り返しがあるので、片側車線に寄せられる。 スタート直後より混雑が増し、大内を回ったので、折り返しの直前は徒歩になってしまう。 こりゃまたひどいラップになってしまうのかなと思う。 折り返してしばらくし、対向ランナーがいなくなると、反対車線に出て、一気にペースを上げる。

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 しばらくすると1q地点。 時計を押すと「4:59:87」。 それでも5分を切ったか、と思う。 1q手前からの快調なペースを維持して、前からスタートした走者をどんどん抜かしていく。 大会参加者は700人と少ないが、制限時間が2時間20分という事もあり、比較的走れるランナーが集まっていると思われる。 それでも、どんどん前の走者を追い抜いていって、1〜2qは早くも4:24と、過去最高のベストラップ。 ちょっと速すぎるかなと思うが、今日はどんどん前を目指すつもりなので、行けるところまで行ってみようと思った。 が、しばらくして腹痛に見舞われる。 もしかして、下痢由来だったらどうしようと思う。 少しペースを落とす。 前に、背中に「愛」と書かれた黒のTシャツを着たランナーがいる。 スタートの時に、自分のすぐ前に居たランナーだ。 他のランナーは追い越せるのだが、このランナーは自分より若干ペースが速い。 幸い、見通しが良いコースで、走者も少ないので、このランナーが見える範囲でレースを進めようと思う。 ペースを落としつつも、2〜3qは追い風区間であり、若干の下り坂にも助けられて、4:30で乗り切る。 ところが、その先、わずかではあるが未舗装の区間がある。 砂利や土ではなく、砂なので、砂浜を走っている感じで、力が全く伝わらない。 向かい風になった事もあり、3〜4qに4:42を要す。 だんだん「愛」のランナーが遠くなってゆく。 今度は、赤いシャツで白い帽子を被ったランナーに抜かれる。 ぴったり後ろにはつけなかったが、やはりこのランナーが近くに見えるように位置取りして走る。 5qまでは、ダラダラ上りがあり、4:40を要すが、まあ許容範囲内だ。 やがて、腹痛が消えた。 それまでは田んぼの中の道であったが、ここから市街地である。 気分が変わって、ペースがあがる。 さっき抜かれた白い帽子を被ったランナーの前に出る。 5〜6qは4:20と素晴らしいラップ。 6〜7qは4:43だが、7〜8qは4:16であり、その後も4分半を切るペースを維持しており、そんなにペースを上げ下げしたつもりはないので、距離表示が怪しかったのかもしれない。 8qあたりで、一度抜かした白い帽子のランナーに抜かれたが、そのランナーに付いて走る。 8〜9qに、5キロコースのランナーと交差する地点がある。 口コミ等で問題点として挙げられていたが、自分のタイミングにおいては、たまたま両コースのランナーの間隔が空いており、問題なく交差できた。

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 その後も継続して10qまで4分半を切るラップを刻み、10q通過が45:28。 川越の時は47分台だったと思うので、これはそのタイムを越えられるかもしれないと思う。 だが、あの時の10qと比べたら、明らかに体力を消耗していた。 11qまで白い帽子のランナーに付いていたが、第に離されていく。 ハーフではあまり呼吸が苦しいと思う事は無いのだが、さすがにこの4分半を切るペースを維持していると息が上がる。 汗もだいぶかいてきた。

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 川越の時は14qで初給水だったが、今日気温が低いにもかかわらず、11q手前で給水を取る。 水とエネルゲンがあったので、エネルゲンを頂く。 ただ、飲むのは1口にした。 給水ロスがあったが、11〜12qのラップは4:58。 エッと思う。 確かに少しはペースを落としたが、離れたとはいえ、白の帽子のランナーは前に見えている。 やはり距離表示が怪しいのかもしれない。 だが、本当にペースを落とし過ぎてしまったのかもしれないので、またペースを少し上げる。 周回コースであり、ここを走るのは2度目。 1度目は下りと追い風で快調に走れたはずだ、そう思って力を入れる。 途中、超ピッチ走法のランナーに抜かれたが、離されず、そのランナーが見える範囲で走る。 11〜12qのラップが落ちたので、12〜13qのラップが気になっていたが、黄色い線が見えたので時計を見ると2:57。 これは明らかにおかしい。 一周目の3qの表示と間違ってしまったのかもしれない。 あとで調べたら、13qポストは未舗装区間だったようだ。 さすがに砂では表示できなかったのだろう。 その未舗装区間を経て、北東へ向かう。 やはり多少向かい風だ。 前に赤のシャツのランナーが見える。 思ったより距離が近いなと思ったが、11qまで付いていた白い帽子のランナーではなかった。 しまった、このランナーに付いていてはだめだ、抜かさねばと思い、ペースを上げる。 14qで時計を押すと6:02。 さっきの2:57と足して2で割れば4:30だからいいペースなのだが、その時は2:57を記憶していなかったので、ペースを計算できなかった。 このあたりから、だいぶきつくなってきた。 その先のダラダラ上りが堪える。 ペースを落として給水。 14〜15qは4:39。 その後もペースが上がらず、15〜16qは4:44を要す。 これはまずい。 このままずるずるいってしまっては、自己ベストが更新できない。 12〜14qのラップを把握できなかったので、11〜12qの4:58といい、この4:44といい、これは後半一気にペースが落ちてしまったのかなと思う。 確かに、前半とは走っている感覚も違っていた。 前半突っ込んで入ったので、後半多少落ちるのはやむを得ない。 だが、せめて川越並みのラップで走りたいものである。 川越では、給水以外4:40を下回る事は無かった。 4:44ではダメだ。 気合を入れなおす。 我々ハーフは10時にスタートして10qコースを2周するのだが、10:45にスタートしていて、2周目はだいぶ被る感じになる。 だが、この時点で一緒に走っているのは、10qを50〜60分掛かる遅いランナーである。 目標があるのはありがたい。 このランナーたちをどんどん抜いて、前を目指そうと思った。 16〜17qは追い風区間になった事もあり、持ち直して4:31。 よし、あと4q、このままのペースで押し切ろうと思った。 18qのポイントを探していたが、10qコースの7qポイントと同じところに線が引かれている。 という事は、ここから残りkm表示になったのだなと思う。 つまり18.1qポストなんだと思う。 時計を見ると4:54。 1.1qに4:54なら計算が合う。 18〜19q(正確には18.1〜19.1q)も4:29と、4分半を切る。 スプリットタイムを見ると1:27:10。 よし、あと2q5分ペースで行っても自己ベスト、36分台は出るなと思う。 だが、油断したわけではあるまいが、その後のペースが上がらない。 正直限界だった。

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 やがて、後ろから「3qの先頭が通過します」との声が、車のスピーカーから聞こえる。 3qは小学校5・6年生であるが、先頭の子は結構速い。 とても付いて行けるペースではない。 女の子にも抜かれる。 ラスト1qで時計を押す。 この1q4:39。 やはりタイムが落ちてしまった。 川越の時の二の舞である。 ラストと思ってペースを上げたが、それを打ち消すように若干の上りとなっている。

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 やがて前方に横断幕が見えた。 よし、ゴールが見えた、と思ったが、見ると幕には「下野市天平マラソン」と書いてあり、ゴールの横断幕はその先だった。 それでも、はやりゴールの直前は嬉しいものである。 ラストスパートはまたしても利かなかったが、気持ちよくゴール。

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 タイムは1:36:28。 自己ベストを2分以上更新した。

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完走証のゴールタイムは、号砲からのグロスタイム


 今日も涼しいので、ゴール後にすぐには水を飲まなかった。 それより空腹であり、無料で配られるかんぴょう汁の列に並ぶ。 途中で鍋が底をついてしまったようで、一時列が止まってしまって20分くらい待たされたが、こうしたサービスはありがたい。 確かに口コミにあるように、塩気が強かったが、走った後なので、これくらいの塩分はいいだろう。 また饅頭ももらう。 甘いものが疲れた体を癒してくれた。

 
ラップ
スプリット
備考
0km〜1km5:005:00 スタート後の走路渋滞
1km〜2km4:249:24 
2km〜3km4:3013:54 
3km〜4km4:4218:36 
4km〜5km4:4023:16 
5km〜6km4:2027:36 
6km〜7km4:4332:19 
7km〜8km4:1636:35 
8km〜9km4:2541:00 
9km〜10km4:2845:28 
10km〜11km4:3049:58 
11km〜12km4:5654:54 
12km〜13km4:3059:24 
13km〜14km4:291:03:53 
14km〜15km4:391:08:32 
15km〜16km4:341:13:06 
16km〜17km4:411:17:47 
17km〜18km4:541:22:41 
18km〜19km4:291:27:10 
19km〜20km4:391:31:49 
20km〜21.1km4:391:36:28 

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 正直、川越の時よりムラがあったと思う。 ラップタイム的にもそうだし、気持ちの面でも途中切れてしまいそうだった。 突っ込んで入った事もあり、前半は川越より2分もタイムが良かったが、後半は伸びなかった。 だが、それでも後半(10〜21.1q)川越より6秒早く走っており、何とか耐えたといえる。 やはり自己ベストが出ると嬉しいものである。 前回の記録が偶然ではなかったといえるので、嬉しさもひとしおである。
 着替えようとしたら、ゼッケンに血が付いていた。 何だろうと思ったが、寒さで堅くなった乳首がこすれて出血していたのだ。 寒さのなか、1時間半も走ると、こうなるのだなと思う。
 大会としての印象を。 過去二回の手賀沼や川越と比べて、こじんまりとした手作り大会というのはわかっていた。 参加者が少なくて、走路混雑が無いだろうという事で申し込んだ大会だった。 イベント的な要素は全く求めていなかったが、運営そのものは大変しっかりしていた。 やはり、それなりに歴史がある大会なのだなと思った。 選手控室の体育館は広く、更衣室となっていた体育館内の和室も十分な広さだった。 若干トイレの個室に並んだが、小のほうは全く並んでいなかったので、下痢にならなければ何のストレスも無かっただろう。 スタートロスは20秒と、過去最も少なかった。 だが、スタートして数百メートルで折り返すコースは、やはりどうかと思う。 折り返しの前後は、走路が車道の半分になるので、非常に混雑してペースが落ちてしまった。 ランナーが少ないのもそうだが、本気度が高いランナーが多いなとも思った。 川越の時は5,203人中778位で上位15%、単純比較はできないが、今回のゴールタイム1:36:28だと638位で上位12%である。 だが、今回は約700人中203位で、上位29%である。 ハーフ参加者は700人と少ないが、地元の小中高生は多数参加していた。 彼等と並走して楽しかったが、レース後のマナーには少しがっかりした。 かんぴょう汁の列、こちらは20分も待っているのだから、横入りをするのは勘弁してほしかった。 天候に恵まれたから、いい印象なのかもしれない。 地域がら、強風に見舞われることもあるという。 田んぼの真ん中のコースだから、遮るものが何もなくて大変だと聞く。 が、また機会があれば参加してみたいなと思った。 何より自己ベストが出た大会でもあるし。
 会場をあとにし、駅まで3.5q歩き、電車で宇都宮へ行く。 みんみんで餃子を食べようと思ったが、駅前の店は混んでいて、宿郷店まで1q歩く。 また、土産用に、正嗣で餃子を買いたかったので、簗瀬店まで1.3q歩く。 簗瀬店は営業が14時半からで、20分待たされた。 簗瀬店から駅まで1q歩いたので、3q以上も歩くことになった。 店で餃子を焼いてもらったので、臭いがするが、袋を2重に被せた。 宇都宮15:38の湘南新宿ライン快速逗子行に乗り、家に帰ったのは18時だった。
 さて、今シーズンのハーフマラソンは、これで最後である。 手賀沼は1:44:47掛かってしまったが、川越で1:38:33とタイムを一気に縮め、今回1:36:28と、またタイムを伸ばした。 上出来である。 今の実力からして、ハーフのタイムはこのあたりが限界と思われる。 残るは青梅の30q、そして3月の板橋シティーマラソン(フルマラソン)と、4月のかすみがうらマラソン(フルマラソン)である。 今回のタイムと大井10qのタイムの係数は2.188と、遂に2.2を切った。 ハーフまでは距離対応ができたといえるだろう。 だが、問題は25q以上である。 練習だと、そのあたりで足にくるが、本番だとどうなのかは走ってみないとわからない。 まあ、とにかく地道にトレーニングを積むしかないなと思う。



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