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2011/3/6 大井ミニマラソン(10km) inserted by FC2 system



大井ミニマラソン
 健保組合マラソン大会。 会社からは6人が走るが、そのうち3人は10時50分スタートの5q、2人が11時30分スタートの45歳以上10qで、私は一人で35〜45歳10qを12時30分スタートで走る。 ちなみに、写真の左3人が5q、右3人が10q。

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 ランニングウォッチを買い、ポケットにはほぼ1q毎のチェックポイントと設定タイムを書いた紙を入れ、46:40を目指すつもりでいた。 自分の出番まで、会社のメンバーの応援。 ランニングの会の実質代表者である営業部長が45歳以上10qの組で走る。 その部長は、ハーフマラソンや青梅マラソンの30qを何度も走り、実力もさることながら、レース慣れしている。 どれくらいのタイムで走るのかと周回コースでカメラを構えながらチェックする。 周回道路3周完了時点の8qポイントを、36分ちょうどで通過。 45分ペースだ。 これは速い。 その後もペースは落ちず、44:45でゴール。 この部長には勝ちたいと思っていた私は、大いに刺激を受けた。 目標の46:40とは2分近い差がある。 ただ、会社帰りに走っているペース走では、10qを1q5:00がやっとである。 45分で走るには1q4:30ペースが必要である。 色々考えているうち、自分が設定したタイムや、ポケットに忍ばせた設定タイム表がどうでもよくなってきた。
 程よい緊張の中、スタートラインに立つ。 スタート地点はトラックの第三コーナー。 ここから通常とは逆回りし、トラックを1周半走って競技場を出る。 競技場を出た後、大井ふ頭中央海浜公園の外周周回道路(1周2.4q)を3周し、さらに公園の南端で折返して、行きとほぼ同じルートで競技場に戻る。 ただし、トラックに入った後は周回せず、そのままホームストレートを逆走し、メインスタンドの前がゴールである。
 約250人がスタートラインに立つため、前のほうと後ろのほうでは並んだ時点で20mほどの差がある。 初10qでスタートに自信の無い私は、後方に位置する。 12時半ちょうどの号砲とともに全員スタート。 後方に位置した私はゆっくりとスタートをきる。 最初のトラック一周は、混雑で抜かすすべもなく、流れに従って走るしかない。 ゆっくりだとは思ったが、先も長いのでこのペースでいいかなと思った。 100メートル走った第二コーナーで先頭を見ると、もう先頭は既に250メートル地点に達していた。 非常に縦長の展開だ。 もっと前のほうからスタートすれば良かったかなと、少しだけ後悔する。 一周したところで時計を押してラップタイムを確認。 1:52。 確か紙に書いたペースはこんなものだったかなと思う。 しかし、営業部長に勝つには、この集団にいては駄目だと思った。 外周道路に出たら狭いので追い越すのが大変かもしれない。 そう思った私は、外周道路に出るまでの公園内の道でペースを上げ、前を行くランナーを捕まえていく。 1q付近の設定チェックポイントである歩道橋の下を通過。 時計を押してタイムを見ると4:39。 だが、とてもポケットから紙を取り出す気にはなれなかった。 そんな事より、走る事に必死だった。 ただ、ポイントは1qから少し進んだ地点であり、その地点を4:39だから、1qに直すと4分半を切るペースだなとは思った。 果たしてこのタイムが45分を切る序奏なのか、それとも単なるオーバーペースなのか。
 外周道路に出ても、思ったほどの混雑感はなく、少しずつ前のランナーを捕えていく。 しかしいい気になっているとオーバーペースになるので、適当に目標ランナーを定めて付いていくほうがいい。 ゼッケン番号1262の長身ランナーに目標を定めて、そのランナーの後ろについて走る。 当初の予定では、約1q毎に設定した各ポイントで時計を押すつもりだった。 しかし、夢中で走っているうちに、各ポイントがどこだったかわからなくなってしまった。 ポケットの紙を見れば地点が書いてあるが、他のランナーに離されずについていくのに必死で、とても紙を出すなんて無理だ。 そうしているうちにそのランナーに離されてしまう。 少しでも離されたら、再度付くのは至難の技だ。 気持ちが切れてしまう。
 外周道路の最後のコーナーである中央海浜公園前の交差点で、会社の監査役が声を掛けてくれた。 この日はエントリーしたものの、足が痛くて走れずとも、応援だけに来てくれた監査役。 スタート前、スタンドに姿が無かったので、もう帰宅されたのかと思っていた。 思いがけない応援で、凄く力になった。 3〜4qの直線道路で、しばらくお世話になっていた1262番の長身ランナーをパスして、前の目標を探す。 後方からスタートしたため、このあたりになると、もう抜かれることはほとんどない。 少しずつ前のランナーを追い越して行く。

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 少し前を走っていた1070番の紺色の服のランナーに目標を定め、後ろに着く。 このくらいになると、だいぶ選手がばらけてきて、目標が少なくなる。 4〜5qの直線で、インをついて抜いてくるランナーがいた。 1313番のピンク色の服を着たランナーだ。 そのランナーはしばらく1070番の紺色の服のランナーについて走る。 その前には白いシャツを着たランナーがいて、そのランナー、1070番、1313番、私と4人が縦長になって進む。
 2周目の中央陸橋交差点で時計を押す。 たしかこのあたりが5qポイントだったなと思う。 タイムを見ると22:59。 5qから少し進んだ地点だったように思うが、正確なkpは紙を見なければわからない。 ただ、単純に倍すると約46分。 漠然と、この走りでは45分は厳しいのかなと思う。
 4人の併走(正確には縦長だが)は続く。 このあたり、ずっとイーブンペースを保てたのは、この集団走のおかげであった。 先頭を行く白いシャツのランナーは脇腹を押さえている。 しかし、4人を引っ張る形で頑張ってくれている。
 3周目の首都高大井出口の地点で時計を押す。 確か7qポイントだったと思うが、タイムを計算するほどの酸素が頭に行く状況ではなかった。
 しばらく4人で走っていたが、中央陸橋交差点を過ぎたところで、1313番のピンク色の服のランナーが前の1070番の紺色の服のランナーをパスして前に行く。 私も思い切って1070番のランナーの前に出て、2人で1313番のランナーを追う。 あと2.5q、普段のペース走でも、ラスト2qはペースアップしていた。 少しでも前を追おうと思った。
 周回道路を3周走り終えた8qポイントで時計を押すと、35:39。 今まで紙を見ていないので、自分が何分ペースで走っているのか全く分からなかった。 しかし8qポストで、営業部長の通過タイムを20秒上回っている時計を目にし、初めて45分を切るペースで走っていることに気付く。 そこには会社の走り終えた人々の応援が。 「ラストだ!折り返して来ればゴールだ」の声に押されて、力が入る。 前後して、運よく自分の後ろを走っていた1070番のランナー私の前に出てペースを上げた。 自分も付いていく。

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 2人で1313番のピンク色の服のランナーをパスし、ペースを上げる。 1313番のランナーは付いてこられないみたいだ。 それだけ我々2人のペースは上がっていた。 前には先ほど4人の集団走を引っ張っていた、白いシャツのランナーが見える。 3人縦長の集団となり、折り返し点を目指す。
 ラスト1q少々の折り返し地点。 周回遅れのランナーと交錯しそうになり、前を走る2人から少しおいていかれる。 が、ここで離されては駄目だと、必死でつく。 白のシャツのランナーは先行し、その後ろに1070番の紺色の服のランナー、そして私。 3人が5m間隔を保って競技場へ向かう。
 ラスト1qの距離表示のところで時計を押す。 見ると39:51。 という事は、残り1qを4:08で走れば考えてもみなかった43分台の記録が出る。 そう考えたら一瞬力になったが、ふと冷静に考えると、1q4:08は相当無理のあるラップである。 色々考えたのがいけないのか、次第に前の2人のランナーが遠くなっていく。 外周道路から公園内に戻った時、既に2人を追う力は残っていなかった。 競技場に戻っても最後の力は出なかった。 倒れこみそうになり、何とかゴール地点を通過。 時計を見ると44:04。 さすがに43分台は無理だったが、当初想定した46:40を大幅に上回るタイム。 しかも営業部長の44:45をも上回った。 出来過ぎだろう。

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 予定していた1q毎のラップは計測できなかったが、それでも主要地点のラップが計測できた。

計測地点スプリットラップ
400m1:511:51
810m3:331:42
1,066m4:391:06
5,167m22:5918:20
7,150m31:528:53
8,010m35:393:47
9,000m39:514:12
10,000m44:044:13

 その数字をもとに、1q毎のラップを計算すると、以下の通りとなる。

区間1q換算ラップ
0〜1q4:22
1〜5q4:28
5〜7q4:29
7〜8q4:24
8〜9q4:15
9〜10q4:13

最初の1qは少し早め、あとは7qまで4分半のイーブンペースで刻んで、残り3qから徐々に上げていくという、理想的なペースで走る事ができた。 5km過ぎで見た「22:59」の時計は、実は5qから167m進んだ地点であり、5qちょうどに換算すると22:15となる。 前半5qを22:15、後半5qを21:49で走ったものと思われる。 もうひと頑張りしていれば44分を切れたが、全体的なペース配分は理想的であり、切れなかったのは実力の無さだろう。

【10qコース】

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